湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

温浴施設いろいろ|銭湯

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ザックリ銭湯編と括りましたが、温泉やスーパー銭湯にも共通する内容です。
※浴室内の写真は撮影不可の為オフィシャルHPからの転載です。そちらのリンクもお楽しみください。

白湯

温泉や様々なギミックの無い、真水の沸かし湯です。
井水の場合も水道水の場合もあり、温泉のような適応症や効果はありませんが、逆に禁忌症も無い為、万人が安心して入れるお湯と言えます。
浴槽が古代檜や伊豆石等特殊な材質で出来ている物もあり、その材質特有の肌触りや森林浴効果、鉱石による副次効果を楽しめる場合もあります。

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温泉

銭湯にも温泉銭湯があります。鹿児島や青森等、温泉が豊富な県は、ほとんどの銭湯が温泉というところもあります。都内には約40軒、黒湯のモール泉*1、炭酸水素塩泉、メタケイ酸泉が多いようです。

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ジェットバス(Body Massage、Jacuzzi)

浴室の側壁や底面より勢いよく水流を噴出させ、体に当てる事でマッサージ効果を得られます。ちなみにジャグジーはアメリカのジャグジー社の登録商標の為、同社製の物を呼ぶようです。

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バイブラ(Vibra)

気泡発生装置で生じた微細な泡によるマッサージ効果で血流促進効果を高めます。気泡の細かい物をミクロバイブラ、ナノバブル等と呼ぶ事もあります。

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電気風呂(Electric Bath)

浴槽に低周波の電気を流し、マッサージの効果が得られます。
電流の種類も色々調整できるようで、ビリビリと圧迫するようなもの、ドンドンと叩くようなもの、グイグイ揉みほぐすと様々なタイプ電流と強さの物がありますので、好みの物がありましたら、お試しください。

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立ち湯

立ったまま湯に浸かれます。
水深が深く水圧効果で各部が刺激され、血液循環が促進されます。

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寝湯(Dream Bath)

座った状態で背中からお湯が、足元には足湯があり、ゆったり浸かる事が出来ます。
のぼせそうな時や湯疲れしそうな時は、ホッと寛げるスペースでもあります。
中には岩盤泉等の付帯設備がある場合もあり、温熱効果を高めています。

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足湯(Foot Bath)

温泉郷等の駅前では良く見かけますが、足を湯に浸けることで、温浴効果と水圧効果でむくみやすい足の血行が促進され、温まり効果と同時に疲労回復に効果があります。一日の疲れをまずは足湯でほぐしましょう。

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打たせ湯 

上部から滝のように流れ落ちる湯を修行僧のように肩口や腰に当てる事で、強めのマッサージ効果が得られ、血行促進と相まって凝りをほぐせます。

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歩行湯(Walking Bath)

足湯タイプの物から肩口まで浸かるスタイルまで様々なタイプがあります。
床に足つぼの凹凸があったり、歩行とは逆方向に水流が噴出していたり、通常歩行よりも負荷を掛ける事で、効果的なウォーキング効果が得られます。
温泉療法の一環で取り入れられたりすることもあります。

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つぼ湯

いわゆる五右衛門風呂スタイルの風呂です。最近は信楽焼等の陶器の物が多く、
湯を独り占めする贅沢気分が味わえます。

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薬湯

薬湯には様々な種類があり、薬湯専用浴槽を設けたり、日替わり薬湯を提供する銭湯もあります。その薬理効果も種類に応じて様々。気分に応じて楽しめます。

www.jbia.org

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炭酸泉 

温泉の中にも自然界の炭酸ガスを溶残した二酸化炭素泉がありますが、最近は炭酸発生装置を使って、お湯に炭酸を溶け込ませる人口炭酸泉が多く見られます。お湯1リットルに0.25g(250ppm)以上の物を炭酸泉、1g(1,000ppm)以上の物を特に高濃度炭酸泉と呼びます。
抹消の毛細血管を拡張し、血流が増進し、血糖値を下げ血液サラサラ効果が得られるとの話もあり、心臓の湯とも呼ばれています。

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水素風呂

高濃度水素をお湯に溶かし込み、アンチエイジングや疲労回復に効果有り!

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露天風呂

屋外で湯に浸かりながら、空を眺め木々の薫りや微風を感じる解放感は抜群です!

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プール

銭湯の中にはミニプール併設の銭湯も!お子様も大喜びです。

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サウナ

銭湯にサウナが併設されているケースも多く、都内だけでも160軒以上の銭湯にサウナが併設されています。多くはドライサウナですが、スチームサウナ、塩サウナ等の場合もあり、中には複数サウナが併設されているケースもあります。深部体温を上げて免疫力を高める効果、皮膚の老廃物を流してターンオーバーを促す美肌効果、自律神経を調節して、気分爽快になるメンタル面の効果があります。

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水風呂(Water Bath)

一般的にはサウナとセットになっているケースが多いです。
ただ、サウナがなくても熱めのお湯との温冷交互浴を楽しむ事ができます。温冷交互浴は自律神経調整効果を高め、よりリフレッシュ効果が得られます。汗を流して入るのがマナーとされています。事故防止の為にも事前に水を掛けるか、シャワーで汗を流してから利用するようにしましょう!

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最近では、上記の各種施設を一堂にそろえた温泉、銭湯、スーパー銭湯も数多くあり、中には以下のように各種浴槽をMIXしたハイブリッドなお湯も出現しています。
温泉×炭酸泉、水風呂×炭酸泉、ジェットバス×電気風呂、等々・・・
色々湯巡りしたり、自分好みの湯を見つけたりして各自でお楽しみください。

 

その他の設備

・下足箱
大半が木札鍵のパターンが多いです。空いていればどこでも使えます。

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・傘立て
写真のように縦置き型が多いですが、中には奥が深い横置きタイプもあります。

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・番台
昔の銭湯は男女浴室に跨るタイプでしたが、最近はフロント式が多くなっています。

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・格天井
銭湯の脱衣所に多いタイプ。職人技の光る意匠で特に廻り縁が折り上げてあるタイプを折り上げ格天井と言います。中には一つ一つのマスにデザインが施された物も。

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・ロッカー
木製の下足札と異なり、金属札やリストバンドのついた鍵が多いです。

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・待合ロビー
待合ロビーにはソファ等があって寛げるようになっています。中には写真のように畳のロビーもたまに見かけられます。

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硬水と軟水

最後に銭湯に欠かせない主役「水」についても少々。
WHO世界保健機構の基準ではカルシウムとマグネシウムを含む硬度が120mg/ℓ(一般的には100㎎/ℓ)以上の水を硬水、それ以下の水が軟水に分類されます。硬水の中でも硬度101~300mg/ℓの水を中硬水、301mℊ/ℓ以上の水を硬水と呼び分ける事もあります。

一般的にはユーラシア大陸等の広大な大地では山脈からの氷河や雨水が長い年月を掛けてミネラル分を含む大地を通過する過程でミネラル分を多く含んだ硬水が湧出し、日本列島のように細長い島では、急峻な山脈から早い流れで下った雨水が、川を通ってすぐ海に流れ込む為、ミネラル分の少ない軟水になりやすいと言われています。

硬水と軟水それぞれのメリット・デメリット

<硬水のメリット>

・ミネラルウォーターに代表されるようにミネラル分やカルシウムの補給に適す

<硬水のデメリット>

・カルシウム分を多く含む為、水道配管内に石灰分が付着し、管の寿命を縮めやすい
・マグネシウムを多く含む為、少し苦みのある味がする
・マグネシウムに下剤効果がある為、お腹の弱い人には向かない
・石鹸の泡立ちが悪く、肌への負担も多い為、肌荒れを起こしやすい

<軟水のメリット>
・ミネラル成分が少ない分、素材の味を活かす料理に向いている
・内臓が未発達の乳幼児でも安心して飲める
石鹸の泡立ちが良く、肌に優しい

<軟水のデメリット>

・ミネラル分が少ない、または含まれない為、ミネラル成分の補給は期待できない

※コチラは巨大な軟水装置↓

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日本の銭湯は、水道代の節約の観点から井水を用いる施設も多く、また水道水を使用している場合も、元々軟水だったり、配管保護の意味もあり、カルシウム分とマグネシウム分を取り除いた軟水を使用している施設も多く、これは入浴に適した水ということが出来ると思います。この軟水を広くて深い浴槽にたっぷり注ぎ込んだ銭湯の湯船にたまには浸かってみてはいかがでしょうか?

 

※コチラはその他の温浴施設いろいろ紹介レポートです↓

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*1:古代海水に由来する石油化前植物質を含む茶褐色~黒色の温泉