本当はコロナ禍でなかったら、もっと大々的に行われていた筈なのだけど、オリンピックにあやかって世界に銭湯文化を打ち出そうとしたのだけど、社会情勢的に微妙な空気感になってしまった感が漂うのは最早致し方なし。
東京銭湯お遍路を完湯し、他府県の銭湯行脚を続ける湯活のススメ管理人としては、見逃す訳にはいかない一大イベントなのであります。という訳で、今回は都内4店舗において開催される「銭湯アートプロジェクト」の模様を全4回、全て追いかけて都度レポートを更新UPする事にチャレンジしてみたいと思います。
- ヤマザキマリ×八幡湯 古代バラネイオンの湯:2021/7/9
- 大原大次郎×金春湯 湯覧線(ゆうらんせん):2021/8/1
- 大塚いちお×弁天湯「みいつけた!湯」:2021/8/7
- 青木尊、星清美×ひだまりの泉 萩の湯 アール湯ルット:2021/8/17
- スタンプラリー第一弾:2021/7/23~8/8
- スタンプラリー第二弾:2021/8/24~9/5
ヤマザキマリ×八幡湯 古代バラネイオンの湯:2021/7/9
※こちらは八幡湯さんの過去の入湯レポートです↓
初回入湯時は小田急線 代々木八幡駅から向かいましたが、この日は千代田線 代々木公園駅から向かいました。1番出口を出たら、右手小田急線方向へ。一つ目の角を右折すると駅から徒歩1分で八幡湯さん。出口からならコチラの方が近いかも。
前回は気づきませんでしたが、代々木八幡駅側の駐輪場から、前回は代々木八幡駅のホームから見た八幡湯さんの煙突の全景を仰ぎ見る事が出来ました。
この日は「テルマエロマエ」で有名な漫画家のヤマザキマリさんと八幡湯さんのコラボレーションで「バラネイオンの湯」の見学&撮影会。バラネイオンとは紀元前五世紀頃に古代ギリシアにあった温浴施設だそうです。ギリシアと言えばオリンピック発祥の地。TOKYOオリンピック2020との繋がりで本来であればもっと大々的に盛り上がれたであろうと思われます。
それでは中へお邪魔します。
今回は見学&撮影会ですので、普段見られない女湯側からお邪魔します。
コチラが女湯脱衣場、ギリシア風の柱が壁に描かれています。
ちなみにコチラの方をご覧になっていらっしゃるのは、東京都浴場組合の副組合長で落合南長崎「栄湯」のご主人様です。
洗面所にはTOKYO SENTO Festival 2020のPOPが貼られていました。
脇にはレトロなおかまドライヤー。
それでは浴室内も見学させて頂きます。
浴室正面にはヤマザキマリさんのサイン入りペンキ絵。流石のタッチです。
コチラは普段見る事の出来ない浴室内部。
仕切り壁にはペンキ絵の説明が書かれていました。
こちらはシャワーブースに貼られたTOKYO SENTO Festival 2020のロゴ。
そして、今回のイベントとは関係ないですが、都内銭湯でも恐らくココだけの女湯のみにあるサウナ室も拝見しました。サウナストーンを使用した本格的なフィンランドサウナでちょっぴり羨ましいですね。
さて、女湯を一巡りしたところで男湯へ移動。
こちらは男湯浴室正面のペンキ絵。こちらにもヤマザキマリさんのサイン入り。
コチラも普段は見られない浴室内の風景。
本日の見学&撮影会はこれにて終了。
コラボイベントの展示はパラリンピック終了の2021/9/5まで。
さて、お湯が恋しくなってきました。今日は何処の銭湯へ入ろうか?
大原大次郎×金春湯 湯覧線(ゆうらんせん):2021/8/1
この日は「大原大次郎×金春湯 湯覧線(ゆうらんせん)」を観戦しに銀座へ。
この日はウエハラヨシハルさんによる「金魚ねぷた」の飾りつけも見られました。
入口上の五色の金魚ねぷたは、オリンピックの五色の輪になぞらえ、世界融和とコロナ解消の願いを込めた金魚ねぷたゴレンジャーなのだそうです。
入口から天井を優雅に泳ぐ金魚ねぷたが涼し気な雰囲気です。
ずずいと奥へ進むと受付の横に「湯が沸いた」の「わ」の文字が出ていました。
受付を済ませ中へ入ると順路は男湯から順番に巡るようになっています。
男湯脱衣場に入ると格天井に正面には神棚が飾ってあるのが見えます。
下の写真は浴室側からみた番台の様子。
それでは浴室側も見てみましょう。
「大原大次郎×金春湯 湯覧線(ゆうらんせん)」はペンキ絵とプロジェクションマッピングを融合したアートなのだそうです。銭湯絵師 田中みずきさんのペンキ絵に風や波の模様が次々に投影されて行きます。
ちなみに下の写真は、男女浴室仕切り壁の花鳥風月の極彩色のタイル絵。
この日は営業が無い為、お湯が抜かれた湯船の珍しい光景を一枚。
湯船の奥には錦鯉が涼し気に泳いでいます。
それでは普段見る事は叶わない女湯側も見てみましょう。
コチラは女湯側脱衣場。女湯側脱衣場には、おかまドライヤーが設置されています。
それでは浴室にもお邪魔してみます。
こちらは富士山のペンキ絵に丁度、風と波が投影されている所でした。
こちらは女湯側から見た男女浴室仕切り壁。こちらのタイル絵も見事です。
男湯側とはシンメトリの配置の女湯側湯船。
お湯が張られて無いので、浴槽内タイルやジェットの配置などよく分かりますね。
金春湯さんの創業は文久3年(1863年)と江戸時代に遡る都内でも最古の部類に入る銭湯ですが、昭和32年に現在のビル型銭湯に生まれ変わりました。今日まで脱衣場、浴室内共ピカピカにメンテナンスされており、頭の下がる思いです。コロナ禍で銀座の人通りも減り、夜のネオン街も息を潜める中、大変な状況かと存じますが、令和のその先へと歴史を紡いで頂きたい銭湯の一つです。
機会がありましたら、次は湯を頂きに来たいですね。
※コチラは過去に訪れた際の金春湯さんの入湯レポートです↓
大塚いちお×弁天湯「みいつけた!湯」:2021/8/7
この日はTOKYO SENTO Festival「みいつけた!湯」で弁天湯さんへ参りました。
改めてアクセスも紹介しておきます。JR吉祥寺駅 北口を出て、左斜め前方向へ。
ダイヤ街を入ってそのまま直進。
ダイヤ街にはTVや雑誌でも度々取り上げられるメンチカツの名店「さとう」さんもありますが、ここはグッと目を瞑ってそのまま直進。
ダイヤ街を抜け、吉祥寺通りを渡った先、正面の昭和通りへ。
右手、藤村女子中学校・高等学校の先、駅から徒歩5分程で弁天湯さん。
裏手からは学校の校庭越しに弁天湯さんの煙突の全景も見られました。
みいつけた!湯は、NHKの幼児向け教育エンターテイメント番組「みいつけた!」とのコラボで大塚いちおさんが弁天湯をまるっとデザイン。
この日の撮影会にはお子様連れのご家族も沢山いらっしゃっていました。
それでは、いざ「みいつけた!湯」の世界へライド温♨
ロビーにも「みいつけた!湯」のパネルが飾られています。
場所柄、有名人も多く訪れるようで、フロント脇にサインが沢山貼られていました。
まさかの田中邦衛さんのサインが、し、渋い!渋すぎる!!
それでは順路に従って、まずは男湯側から。
浴室入口にも「みいつけた」のイメージの雲型シート。
入口上部の窓にはサンドブラスト彫刻の人魚が舞っています。
脱衣場コーナーの鏡広告もレトロで実にいい味。
浴室内にお邪魔すると、浴室正面と仕切り壁には大塚いちお氏デザインのみいつけた!湯の世界が満開。
こちらは男湯浴槽の様子。湯が抜かれた深湯側から撮影した珍しい構図です。
弁天湯さんのお湯はガリウム石温浴泉。
見てると入りたくなりますね。また別の機会に改めてお湯を頂きに来ましょう。
こちらは湯船からみた脱衣場側。こちらからの方がガラス彫刻が良く見えますね。
それではお次は女湯側へ移動。
女湯側はおかまドライヤーと奥にベビーベッド替りの低い棚があるのが特徴です。
実は弁天湯さんは「銭湯×音楽」の聖地と言われ、かつて「風呂ロック」等のイベントが多数開催されていました。その折のポスター等をマッサージチェア脇に発見!
そして、こちらが女湯浴室。
女湯側の正面ペンキ絵には「ichioお」とサインが入っていました。
こちらは女湯側の浴槽。静水の為、浴槽内のタイルや電極版が良く分かります。
そして、こちらが女湯浴槽側から見た脱衣場方向の景色。
存分に「みいつけた!湯」の世界を堪能し、この日は弁天湯さんを後にしました。
※コチラは過去に訪れた際の弁天湯さんの入湯レポートです↓
青木尊、星清美×ひだまりの泉 萩の湯 アール湯ルット:2021/8/17
この日はTOKYO SENTO Festival2020館内見学会のラスト鶯谷の「萩の湯」さんへ。
玄関入口側から見ると、1Fエントランスに飾られた絵の、富士山から流れる伏流水が入口へ続くタイルへと連なっているのが良く分かります。
階段を上がった2Fがフロント、ロビーで、奥には広い食堂もあります。
食堂の壁には、ここ萩の湯さんと、薬師湯(押上)さん、寿湯(稲荷町)さんでしか見られない銭湯マンガ「セイント★セントー」シリーズがズラリと貼られています。
さて、萩の湯さん紹介はこの辺りとして、ここからは「アール湯ルット」の世界へ。
階段を上って3F男湯側からお邪魔します。
アール湯ルットとは、芸術の「アール・ブリュット」をもじったものだそうで、既成概念にとらわれない独自の方法や発想で表現された芸術と銭湯とのコラボとの事。
3Fは青木尊氏。シュールな風景や人物像が浴室の至る所に散りばめられています。
尚、浴室内を撮影させて頂ける機会というのは貴重なので、アール湯ルットが施された内湯エリア以外もついでに撮影させて頂きました。
下は高濃度炭酸泉。ココには塩谷穂波さんの「銭湯図解」の絵が貼られています。
湯が抜かれているので、浴槽の木目やモザイクタイルのデザインが良く分かります。
続いて露天エリアにある光マイクロバブル浴槽。
萩の湯さんでは都内でもココだけの光マイクロバブル浴が楽しめます。
コチラは男湯サウナ。銭湯サウナとしてはかなり広いです。
下の写真はサウナ室前の水風呂。この日は、普段の富士山のタイル絵の上にもう一つアール湯ルットの富士山の絵が描かれ、W富士となっていました。
男湯を一巡りしたところで、今度は4Fの女湯へ移動。
萩の湯さんでは普段、男女浴室入替は行わないので、4Fを拝見するのは初めてです。
さて、4Fのアール湯ルットを彩る星清美さんの絵は動物がモチーフです。
4Fもこの機会にアール湯ルットの無いエリアも撮影させて頂きました。
下は4F露天エリアにある光マイクロバブル浴槽。
萩の湯さんの女湯側にはサウナが2つありました。
手前が塩サウナ、奥がドライサウナです。
その分、水風呂は女湯側の方が少し小振り(これでも銭湯の水風呂としては十分広い方!)。
最後はサウナ後や湯上り後に汗を流すシャワーブース。和洋折衷デザインです。
さて、いかがでしたでしょうか?萩の湯さんとアール湯ルットのコラボ。
私も入浴気分が高まりましたが、この日は観覧日でお風呂は休館でした為、また機会を見つけて今度はゆるりとお風呂に浸かりにお邪魔したいと思います。
※コチラは以前訪問した際のひだまりの泉 萩の湯さん入湯レポートです↓
スタンプラリー第一弾:2021/7/23~8/8
※コチラはスタンプラリー第一弾で巡った銭湯の入湯レポートです↓
スタンプラリー第二弾:2021/8/24~9/5
※コチラはスタンプラリー第二弾で巡った銭湯の入湯レポートです↓