【入浴日】2024/3/28
この日は長野湯巡り紀行で「すみれ野湯」さんへ行って参りました。
すみれ野湯さんの最寄駅は、JR飯田線の駒ヶ根駅。
飯田線は、太平洋戦争中の1943年に私鉄4社の路線を国有化した愛知県の豊橋と長野県上伊那郡の辰野駅を結ぶ全長約200km、全94駅に及ぶローカル線ですが、財政難から長野県内の有人駅は3駅に留まり、残りは無人駅という秘境感漂う路線です。無人駅には設備投資の困難からか券売機もなく、定期券等無い乗降客はスルーで電車に乗り、社内で車掌から切符を購入。降車の際にその車掌に切符を渡して降りるという、始めて乗る人にとってはかなり戸惑う仕組みです。とにかく車掌は車両前後を歩き回り、降車駅では車両から飛び降りて切符回収する等、数十駅分の券売機と自動改札の役割を一人でこなす八面六臂の活躍で、その働きぶりはちょっと見物かも知れません。
さて、駒ヶ根駅は、その飯田線の中でも数少ない有人駅です。
駅員に切符を渡し改札を抜けたら、飯田線に沿ってまずは左手方向へ。
次に下の写真の交差点を左折して踏切を渡り、飯田線の向こう側へ。
続いて琴平町交差点を右折。
最期に下の写真の交差点を左折し、後は道なりに。
ちなみにコチラの交差点をうっかり通り過ぎると、ローソンの手前にコチラの電柱広告がありますので、上の写真の交差点まで引き返して曲がりましょうw
さて、交差点を左折するとすぐ、すみれ野湯さんの煙突が正面に見えてきます。
駅から徒歩14~5分で無事すみれ野湯さんに到着。
すみれ野湯という屋号だけあって、店頭ではすみれを始め沢山の草花がお出迎え。
下足箱はロッカーではなく棚式。内扉の暖簾は猫の七福神で可愛らしいです。
ロビーの中も観葉植物が沢山で、正にボタニカルな銭湯。
ロビー一角にはダルマとレトロなステレオが置かれ、この一角は昭和レトロ銭湯の名残を感じさせます。
ところで、すみれ野湯さんは薬湯が売りだそうですが、入浴前にご主人が貴重な資料を見せて下さいました。何と当湯の薬草は全て無農薬の自家栽培なのだそうです。
すみれ野湯さんでは、コチラで栽培したオーガニックな当帰、川弓、茴香、芍薬等を独自配合した生薬を薬湯に浮かべていらっしゃるとの事。これは楽しみです!
それでは早速、受付を済ませて浴室へ参ります。
さて、この日実は開店前にお邪魔し、浴室内も撮らせて頂きましたので、ココからはそちらの写真を交えてレポートを進めさせて頂きます。
コチラは男湯の脱衣場の様子。脱衣場もロッカーは無く脱衣棚と脱衣籠スタイル。
浴室に入ると、正面にはラッセンの絵画のようなイルカが泳ぐ海中のグラフィック。
まずは沐浴で全身お清めを済ませ、早速主浴槽からライド温♨
主浴槽は奥がバイブラバスで手前がジェット座湯付き浴槽。
コチラでは上水・井水混合の沸かし湯が優しく全身を包み込んでくれます。
主浴槽で軽く温まったところで満を持してすみれ野湯さん自家栽培の薬湯へ。
澄み切ったエメラルドグリーンの薬湯で、生薬がフレッシュなせいか和漢薬湯特有の香りというよりは西洋ハーブに近いような爽やかな香りが鼻腔をくすぐります。
贅沢な薬湯で身も心もトロトロに蕩け、湯を上がりました。
さて、この日はOPEN前に女湯側も撮影させて頂きましたので、この場をお借りしてご紹介しておきます。コチラは印象派の絵画のようなグラフィックですね。
本日も良い湯、薬湯をありが湯ございました。
駒ヶ根市方面へお立ち寄りの際は是非♪