湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

Goodサウナについての考察

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サウナブームと言われる昨今、様々なサウナ施設の紹介や、サウナの入り方、マナー等に関する情報は目にする機会が増えましたが、ではGoodサウナとは何か?となると、定量的、定性的な分析はなかなか無いと思います。
また、各自がGoodサウナと感じる条件は、それぞれ好みの違いもある為、私のGoodサウナが各位のGoodサウナと同じかというと、必ずしもそうではないと思います。
そこで今回は、formrunでというツールを使ってアンケートを作成し、広く意見を拾ってみることにしました。使用したのはtwitterとfacebookのサウナグループで、私自身が温泉や銭湯、サウナ施設や利用者の知人が多い事、アンケートの内容から、多くはサウナ―の方からの回答ではないかと思います。得票総数は、2020/1/20からの月末まで10日間程で、158件の回答が得られました。ご協力頂いた皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
※厚く御礼と入力すると「熱く温冷(交互浴)」と出るのは内緒ですw

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【1.アンケート内容】

一旦、2020/1/31時点で締め切りましたが、現在も開放してますので、アンケート内容は以下リンクからご覧くださいませ(まだ回答も可能ですw)

form.run

 

【2.アンケート結果】

まずはアンケートにご協力頂いた方も含め、結果が気になる方も多いかと存じますので、アンケートの結果報告から参りたいと思います。

 1.好みのサウナの種類(複数回答可)

 

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本項目のみ複数回答可の為、回答総数より多いですが、やはりドライサウナが全体の64.4%とサウナの好みやバリエーションが多様化しているとはいえ、こちらは外せないようですね。

 2.快適と感じるサウナの温度(湿度その他の条件はあえて除外)

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最近のマイルドなサウナ好みの傾向から80~99℃の中温サウナが多数派ではあるものの、100~119℃の高温サウナが意外と根強く、全体の4割近くを占める結果に。100℃以上となるとかなりのストロング派ですが、今回アンケートに喜んで答えて頂いた方にサウナ―の方が多く、ストロングでないと物足りないという層が一定以上いた為と思われます。ビギナーや興味はあるけど、、、層が入ると、もう少し中温寄りになるかも知れませんね。

真ん中の高・中・低温帯サウナは数多ありますが、私の行った中で最高の灼熱サウナは「レインボー本八幡」さんで120℃近い灼熱サウナでバシャバシャロウリュ*1した上でガンガンアウフグース*2をお見舞いするものだから、サウナストーブ前上段の方は最後まで「グゥ~」とか「ヒィ~」とか声にならない声を上げていましたw

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後、こちらは私も未入湯で既に閉店されてしまったようですが、広島県竹原市の古代洞窟サウナの熱い方(ぬるい方もあったそうです)は、あちこち検索しても確実にサウナより熱く、「石窯の中で焼かれるピザの気分が味わえる」程だったそうです。

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逆に私の入った最も低温サウナ(アイスサウナ除く)は高円寺の銭湯「大和湯」さんのその名も「低温サウナスーパーラジアント」!サウナ室の室温は40℃あるかないかw これ本当に発汗するの?と思いましたが、不思議や不思議、遠赤外線ボードの効果か、5分もすると玉のような汗が‼ しかも低温なので、10分でも15分でも好きなだけ入っていられ、心ゆくまで発汗が楽しめます。正にお子様も楽しめるサウナでしたw

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 3.快適と感じるサウナの湿度

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適湿という項目設定が適当であったかどうかはあれですが、カラカラ派よりもコンフォートサウナ*3やロウリュ出来るサウナが最も人気となって来ているようです。

 4.サウナ室の付帯設備

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意外だったのは、最近の傾向から、TVも音楽も無し派がかなり多いのかと思いきや、TV有り派が一番多く、次いで音楽有り派と何も無し派が拮抗する構図に。
こうなると、有り派の方には、音楽のジャンルや、TVの番組の好みなんかも聞きたくなっちゃいますねw
後、面白かったのは、スチームサウナがメインで好き派はTVも音楽も無し派が多くて、なるほどと妙に納得しました。多くのスチームサウナは、サウナ室内が蒸気で満たされていて視界は悪いですし、音と言えば、シューッとか、シュゴ―ッっていう蒸気の吐き出される音と、天井や壁の結露が落水する水滴の音がほとんどで、そのサウンド自体もスチームサウナの魅力だったりしますからね。なので、ドライサウナに限定すれば、むしろTV有り派が多数派かも知れません。

 5.その他サウナ室に求める物

一番多かったのは照度に対する意見が22件で、それも薄暗めのリラックスして落ち着ける照度の声が多く、昨今のメディテーションサウナの指向性が読み取れます。

次いで意見が多かったのは薫りで、サウナ前後では自律神経が調整され、感覚が鋭敏になる事もあってか、ロウリュで使用されるアロマの薫り、柑橘系、ミント系、白樺の薫り、年季の入って燻された木や石やレンガの匂いという意見も見られました。

三番目が清潔感で、ふかふかのマットや交換頻度、マナー含めて17件。

後は、胡坐がかける程度の広い座面やタワー型の3段以上の座席を求める声もありましたが、こちらは銭湯サウナではなかなか難しい為、ある程度以上の規模のサウナ専門施設かスーパー銭湯や大規模温泉施設が中心になるのではないかと思います。

眺望のある窓というご意見もありました。良くあるのは浴室とサウナの間に窓があり、中からは浴室内が一望でき、外からはサウナ室内の混雑状況の確認が出来る物で、これはこれで一つの意味があるのですが、恐らく眺望というのは百万ドルの夜景や森林、海等の景観ではないかと思われます。
※コチラは横浜の夜景が一望できるスカイスパのレポート↓

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※コチラは伊豆の相模灘の海が一望できるスパリゾート赤沢温泉郷のレポート↓

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【3.アンケート結果から考察する万人好みのGoodサウナ】

こちらは我々サウナ―というよりは、サウナ専門店やサウナ付帯の温浴施設の皆様が気になる点かも知れませんね。上記を総合すると万人好みのサウナは以下のようになるかも知れません。

・温度は80~99℃の中温
・湿度20~35%のコンフォートサウナかセルフロウリュが出来るサウナ
・座面は胡坐がかける程度には広く3段以上のタワー型
・余裕があれば、高温サウナ、よもぎスチームサウナ、塩サウナ等の選択肢
・TVや音楽は客層により考慮。但しスチームサウナには何も置かない

但し、今後も利用者の好みの変化は進みますし、施設や設備も進化系の物が出てくれば、逆に根強くカラカラの灼熱ドライサウナ派も一定層残りますので、敷地や資金余力に応じて、全てを満たせない場合は、どこのニッチなターゲット客層に絞るか決めて、その層の聖地を目指した方が効率が良いかも知れません。

 

【4.湯活のススメ管理人のMyGoodサウナ】

ちなみに私のMY Goodサウナの回答はコチラ↓

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私個人は、ストライクゾーンが広いと申しますか、どのような施設でも最低限の環境があればフィッティングして❝ととのう❞事が出来ると思っている派ですので、サウナの種類はどのタイプも嫌いではありません。その施設に全部のサウナがあれば、全部入りますが、やっぱりドライサウナはその中でも外せない感じですねw

温度は湿度やその他コンディションによっても体感温度が左右される為、一概には言えない側面があります。私個人は灼熱でもある程度耐えられますが、やはり我慢比べの様相になる為、基本は80~99℃の中温サウナが一番フィットするように感じています。

最近良く言われるTVも音楽も無いサウナ室もメディテーションとしてはそれはそれで良いのですが、私個人は静かに音楽が流れるサウナは意外と嫌いではありません。良くあるのは、ホテル系ですとヒーリングミュージックやオルゴール、銭湯サウナでは歌謡曲やド演歌サウナ、たまにハウス系ミュージック等で別世界に誘う物やモダンジャズ等のアバンギャルドな物もあったり、最近では森の音を集音してステレオスピーカーで自然の環境を再現する物等、音楽にはその施設のオーナーや運営者の個性や客層が色濃く反映されている気がして、何だか色んな事に想いを馳せてしまうのが、ちょっと楽しみであったりします。

そういう意味ではTVも、番組によりますが、灼熱サウナでじっと耐えている時や、中低温サウナで深部体温が温まるまでじっと待っている時に、「笑点」が流れていたりすると救われる気分になる時があります。先日は銭湯サウナ室内で「チコちゃんにしかられ」ましたしwww 私はサウナ内でも全ての煩悩は拭い去れないようですw
多分無音が良いという方は、静かな環境が好きなのは間違いないですが、その時々によっては、雑音や不快音を除けば、ふとしたメロディーや映像に心洗われる瞬間もあったりする事もあるのではないでしょうか?

そして最後に、私個人が一番求める物は薫りですかね。セルフロウリュやオートロウリュ、アウフグースの際のアロマの薫りは勿論、サウナ室自体の薫りも。真新しい白木の薫り、年季が入ったサウナの木やレンガが燻された香り、よもぎスチームサウナのよもぎの薫り等など。サウナでととのった後は、五感が鋭敏になっている為、サウナ室の薫りや、サウナ室から出た際の温泉や薬湯の薫り等も敏感に感じられ、GoodスメルかBadスメルかというのは、自分の中でかなり重要なファクターになるような気がしています。

※私はサ道に足を踏み入れたばかりでまだ見ぬ施設も山程ありますが、以下は私の体験上、My Goodサウナの条件に合致した中から5施設を紹介させて頂きます↓

yukatsu.hatenablog.com

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※うち2施設は男性専用で女性サウナ―の方には恐縮です;;

 

いかがでしょうか?
皆様もそれぞれの好みの背景を知ると、別の楽しみ方が見つけられるかも知れませんし、世の中には色々なサウナ施設がありますが、新しい発見を求めて好みのサウナを探してみるのも楽しいかも知れませんね。

※コチラはサウナ施設のいろいろについてまとめたレポートです。併せてご参照ください↓

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*1:フィンランド語で「蒸気」を意味し、サウナストーブにアロマ水等を掛けて水蒸気を発生させ発汗を促す事。ここでは、セルフロウリュも熱波師と呼ばれるスタッフがロウリュを行い、サウナ―に風を送るアウフグースと呼ばれるサービスも含むものとする

*2:アウフグースとは、熱波師(プロ熱波師の場合もサウナ施設のスタッフの場合もある)がロウリュで発生した水蒸気をタオル等で撹拌し、サウナ―に浴びせ掛ける事で、より高温・高湿な環境を演出し、発汗を促進させる技

*3:サウナストーブに蒸発皿が仕込んであり、適宜適量の水蒸気を発生させる事で、サウナ室内の湿度を20~35%に保つ