湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

閉店|ゆの駅 古代蓮物語|埼玉県行田市|湯活レポート(温泉編)vol.55

f:id:kenichirouk:20190915214945j:plain【所在地】埼玉県行田市向町19−26

Google マップ

【泉質】単純泉(弱アルカリ性・低張性・低温泉)ph7.5

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【入浴日】2019/9/15
【閉店日】不明

1.城下町行田市

本日は埼玉県行田市の「ゆの駅 古代蓮物語」へお邪魔しました。
熊谷から秩父鉄道七草トレインに乗り換え行田市駅まで移動します。

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行田市駅、なかなか昭和レトロな風情のある駅舎です。

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行田市は、映画「のぼうの城」の舞台「忍城(おしじょう)」があった場所です。

城下町は寺社を中心に発展した門前町や街道沿いの宿場町と異なり、戦国時代に守りを考慮して作られた為、曲道や行き止まりが多くなっているそうです。確かに目抜き通りも途中で何度か蛇行して死角が出来るような造りになっている気がしました。
また行田市は、大河ドラマ「陸王」の舞台「こはぜ屋」のロケ地もあるんですね。

 

2.ゆの駅 古代蓮物語

さて、「ゆの駅 古代蓮物語」さんへは、行田市駅南口を出て市内循環バスで「向町」下車、徒歩3分ですが、本数が少ないので、歩いても20分程度で行く事が出来ます。
「ゆの駅 古代蓮物語」さんは、株式会社共立メンテナンス様の運営で、その土地の自然を活かしたリゾート施設や源泉を大切にした温浴施設の提供に定評があります。
※こちらも株式会社共立メンテナンス様運営の「きらの里」↓

yukatsu.hatenablog.com

到着後、館内に入ると城下町であった行田の街並みを彷彿とさせる内装です。

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早速岩盤浴着に着替え、まずは岩盤浴ゾーンへ♪

<北投石岩盤浴 美汗洞>(40~45℃前後)

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中に入って右手が男性ゾーン、左手が女性ゾーンです。

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北投石には微量放射能ラジウムが含まれており、ホルミシス効果*1で体に有用な効果をもたらされるとされています。ラジウムの効果は、皮膚より呼気から取り込まれるとの事から、遠赤外線効果で深部体温を温めつつ、深呼吸して北投石から放出されるラジウムを吸入します。
たっぷり汗をかいたところで、お次は温浴ゾーンへ♪

 

沐浴を済ませ、まずは内湯から巡ります。
鎮守の湯(40℃前後)

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鎮守の湯では、行田天然温泉かけ流しのお湯が贅沢に味わえます。単純泉ながら、炭酸水素イオン、ナトリウムイオン、塩素イオンを含む美肌の温泉成分を岩盤浴で汗を流した皮膚からぐんぐん取り込みます。

七草の湯(39℃前後)

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漢方の甘草等の芳香に包まれて、ゆったり寛げるお湯です。

こりほぐしの湯(40℃前後)

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センターは歩行湯になっていて、浴槽の底に足つぼ石が敷かれており、歩くとかなり刺激的です。それぞれ4隅のコーナーごとに足裏ほぐしの湯、腰ほぐしの湯、全身ほぐしの湯、電気風呂とあり、腰ほぐしの湯のジェットは超強力で、手摺に掴まっていないと吹き飛ばされそうになりますw

 

お次は開放感満点の露天ゾーンへ♪

薬研の湯(31℃前後・・・7~10月初旬)

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薬研の湯も内湯の鎮守の湯同様、源泉掛け流しの湯です。
源泉が31℃の為、通常は加温するのですが、夏場は加温無しの生源泉が楽しめます。上の湯、下の湯とあり、上から掛け流されている為、上の湯の湯口が最も新鮮な生源泉です。単純泉ですが、炭酸水素塩をそれなりに含む為か、空気に触れると薄黄緑色の湯となり、贅沢にドバドバ掛け流されています。
上の湯の眼前には庭木の中に観賞用の柚の木があり、大きな実がたわわに実って森林浴気分を盛り上げてくれます。心地よいぬるめのお湯ですので、青い空と緑を眺めながらのんびり寛いで美肌の湯にどっぷり浸かります。

ひのき風呂(40℃前後)

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ひのき風呂では、行田天然温泉をひのきの芳香と共に頂きます。ひのきにはヒノキオールという精油成分があり、これが森林浴のような芳香と共に抗菌効果も発揮し、すべすべの気持ち良い肌触りとひのきの薫りが楽しめるお風呂となっています。

石窯風呂(40℃前後)

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石窯風呂では、浴槽になみなみ張られた温泉を独り占めし、溢れるお湯の中で青い空と緑を眺めながらの贅沢気分が味わえます。

 

充分体も温まったところで、いよいよサウナゾーンへ♪

塩サウナ(70℃前後)

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塩サウナでは全身に塩を盛り、じっと待ちます。5分を過ぎた辺りから高温高湿な室内環境と塩の浸透圧の効果でみるみる発汗し、体表の塩を溶かして透明な皮膜に変わっていきます。じっくり10分程汗をかき、軽く流すとお肌がトゥルントゥルンのツヤッツヤになります。未体験の方は是非お試しあれ!

遠赤外線サウナ(94℃)

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遠赤外線サウナは4段タワー型の大型で、30人位いっぺんに入れそうです。私が入室した時間帯は丁度大相撲中継中で、皆一進一退の攻防を見ながら数取り組みごとに入れ替わり立ち代わり、結構多くの方がサウナを利用していました。

井泉風呂(水風呂)(17℃前後)

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「ゆの駅 古代蓮物語」の水風呂は源泉をチラーで冷やした冷鉱泉水風呂です。水温も17℃前後で掛け流されており、爽快にクールダウン出来ます。
本日は以下3セット楽しませて頂き、露天の古木の休憩ベンチで初秋の風に身を委ねながら心地よく❝ととのう❞*2事が出来ました。

・サウナ7分⇒水風呂2分⇒休憩3分
・サウナ8分⇒水風呂2分⇒休憩3分
・サウナ12分⇒水風呂2分⇒休憩3分

 

仕上げは露天の「薬研の湯」上の湯で生源泉掛け流しの湯を楽しみながらゆっくり暖を取って、美肌の湯を肌に染みこませるように軽く拭き上げてから上がりました。

帰りに「ゆの駅 古代蓮物語」の門を潜ろうとすると何故か「九頭龍」の看板がw

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行田市駅に着く頃、夕陽に照らされた駅舎が素晴らしく思わず1枚撮影しました。

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その「ゆの駅 古代蓮物語」さんですが、コロナ禍で休館を繰り返した後、ひっそりと閉店されたようです。源泉かけ流し浴槽があり、湯は良かっただけに残念ですね。

※浴室内は撮影不可の為、施設にお断りして公式Webサイトより拝借しております。
※コチラは系列の「大谷田温泉 明神の湯」さんの入湯レポートです↓

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*1:ホルミシスとは、何らかの有害性を持つ要因について、有害となる量に達しない量を用いることで有益な刺激がもたらされることで、1978年にミズーリ大学のトーマス・D・ラッキーは「電離放射線によるホルミシス」において低線量の放射線照射は生物の成長・発育の促進、繁殖力の増進および寿命の延長という効果をもたらしうると主張して注目されました。

*2:サウナ⇒水風呂⇒休憩の過程で訪れる浮遊感、多幸感、サウナトランスともいう