湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

閉店銭湯|入船湯|天空橋銭湯散歩②|湯活レポート(銭湯編)vol.67

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【入浴日】2019/8/17
【閉店日】2020/3/31
【所在地】東京都大田区羽田6-15-15

Google マップ

 

昨日は入船湯さんを目指していたところ、急遽はしご銭湯編へ予定変更しましたので、往路の模様と先の「玉の湯」さん入浴編はコチラをご覧ください↓

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入船湯さんへは、玉の湯さんレポートの二つ手前の路地を左折し、海側に向かって歩くこと2~3分で左手に入船湯さんの青い看板が見えてきます。

1.入船湯の歴史

入船湯さんは江戸時代創業で、団子湯、みどり湯と名前を変え、現在の入船湯となっています。「入船湯」という名前は数軒ありますが、全て海辺や川岸の近くで、昔は漁師が漁の帰りに立ち寄ったことが名前の由来となっているそうです。出船というネーミングにしなかったのは、出船にはこれから板子一枚海の上に出港するという不安なイメージも有り、入船には、大漁旗をなびかせた船が港へ入港して来る良いイメージがあるという事で、験を担ぎ入船湯にしたとの話でした。
(東京都浴場組合理事長、はすぬま温泉オーナー近藤様談・・・実はコチラがご生家との事)

 

早速ロビーの券売機で入浴券を買います。太田区では比較的多いですが、こちらでも通常入浴料にサウナも含まれていますので、サウナ党としては嬉しいですね。

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ロビーの一角に、昔、宮造り銭湯時代の入船湯さんの写真が飾られていました。

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歴史を感じる一枚ですね。

 

2.入船湯入湯

さて、本日は今年一番の暑さとの事で、さっき引いた汗がまたしたたってくるので、早速受付を済ませ、お湯を頂くことにします。

 

浴室に入ると、まず山麓から流れる河川が浴槽に流れ込むかのようなタイル絵が目に入ります。入船湯さんなだけに山側から流れる川を海老取川、浴槽を海に見立てたのかも知れませんね。

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<温浴>ジェットバス付座湯、でんき風呂、泡風呂、本日の湯

沐浴を済ませ、まずはメイン浴槽へ。メイン浴槽は適温の42℃、右手前がでんき風呂、その奥の水槽前が泡風呂、その左手がジェットバス付の座湯となっています。

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水槽の中には金魚と何やら黒い魚が、後で番台のおかみさんに伺うとプレコ(沖縄本島中南部以南に生息するナマズ目ロリカリア科アンキストルス亜科、およびヒポストムス亜科に分類される観賞魚)との事、何やら珍しい魚のようで、プチ水族館気分も味わえますw
メイン浴槽で凝りをほぐし、その右隣の本日の湯へ移動します。
本日の湯は44℃の高温湯で本日はフルーツ酵素風呂との事。深いバイオレットのお湯で、パパイヤとパイナップルのアミノ酸でお肌つるつる効果との事。先程の玉の湯さんのアロエの湯といい、どれほど見肌になっちゃうんでしょうか!?楽しみです。

 

<サウナ>ガス遠赤外線サウナ(90℃)
さて、順繰り湯巡りして、汗を流し体幹もヒートアップしたところで。サウナ室へもお邪魔します。
こちらのサウナは照明が落としてあり、薄暗く微かに80年代ポップスが流れています。本日はサザンオールスターズの「みんなのうた」にはじまり、サザンメドレーから80年代ポップスと、室内が薄暗い事もあり、目を瞑ると一気に青春時代にタイムスリップします(年代バレがwww)

↓ちなみにコチラは過去訪れた歌謡曲サウナ銭湯w

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本日は1湯目の玉の湯さんからの流れで体幹が十分ヒートアップしているので、すぐに心地よく発汗します。十分発汗したら、こちらでは水風呂が無い為、立ちシャワーの流水でクールダウンします。
サウナーの方の中には、水風呂が無いと・・・と仰る方もいらっしゃいますが、立ちシャワーの流水でのクールダウンも個人的にはお薦めです。水流や浴びる箇所も好きに調整出来、何より水風呂では頭髪を浸けるのNGの施設が多い中、立ちシャワーでは一番火照った頭皮と顔面を中心にクールダウンする事が可能です。脳がクールダウンすると、神経系の伝達で汗を止めるよう指示が行きますので、意外な程スムーズに制汗効果があります。是非一度お試しください。
この日は前日からのサウナ連投ですので、3分、5分、5分の軽め3セットを楽しませて頂きました。

 

仕上げはフルーツ酵素風呂で再ヒートアップしてから、立ちシャワーで汗を流して上がりました。

こちらでは、湯上り後の綿棒とドライヤーも無料で何だか得した気分です。

 

3.天空橋周辺散策

帰りは、この辺りの史跡散策をしながら弁天橋方面へ回ってみました。
まず入船湯さんから出てすぐ藤崎稲荷神社に遭遇。参詣して海沿いの道を進みます。

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弁天橋の手前で玉川弁財天を見つけこちらにも参詣。

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玉川弁財天境内には、入口に水神社もあり、そちらにも参詣しました。

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弁天橋を渡って天空橋駅方面へ参ります。

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弁天橋を渡った袂には平和の大鳥居があります。

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こちらには元々、穴守稲荷神社があったそうですが、移築された際、こちらの大鳥居は残され、戦後を経て羽田空港開港を記念し、空の守り神としてここに平和の大鳥居として現在に至るとのような記述がされていました。
世界中の皆が銭湯に行ってラヴ&ピースになれば良いですね。

 

驛に向かう手前、波止場の向こうに沈む夕陽を拝んで帰りました。

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天空橋周辺は、良い銭湯サウナと歴史に触れあえる場所でした。

 

4.入船湯さん閉店

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1ヵ月程前から閉店の噂は流れていましたが、2020/2/29入船湯さん公式Twitterで閉店情報が流れて参りました。理由は設備老朽化による修理困難との事。実際入浴された方の情報でも、熱過ぎたりぬる過ぎたり、湯音が安定しないようです。
また、大田区内銭湯ご主人様の情報によりますと、現在は元のオーナーからお借りして運営していらっしゃるとのお話や、海に近いあの辺りは再開発の話もあるとのお話もあり、他にも複数継続困難な要因があるのかも知れません。

 

閉店日は2020/3/31との事。
ご常連様も、未湯の皆様も、入船湯さんに入れるのは後1ヵ月です。ご興味、機会がございましたら、是非行ってみてくださいませ。

※浴室内は撮影不可の為、施設の許可を得て、公式Webサイトより拝借させて頂きました。
※ちなみにコチラは同名の新富町の入船湯さんレポートです↓

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