【入浴日】2020/2/29
【閉店日】2020/3/31
【所在地】東京都稲城市大丸221
この日は、閉店情報が流れてきた「稲城湯」さんを目指して、途中府中本町の大國魂神社にも参詣致しましたので、そちらのレポートをお届けしたいと思います。
1.大國魂神社
大國魂神社へは、稲城方面への途中乗換駅 JR武蔵野線 府中本町駅で下車、線路沿いを案内に沿って参道まで進みます。線路沿いを歩いていると、途中で屈折し片側螺旋構造が特徴的な府中本町跨線橋を見る事が出来ます。
反対側から見るとこんな感じ↓
本町商店会通りを抜けて、府中街道を渡った先が大國魂神社の敷地です。
大國魂神社の広い敷地をコの字型に回ると正面の大鳥居があります。
参道を進むと、入ってすぐ右手に稲荷神社。
少し進んだ先に宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)。
こちらに祀られているのは天鈿女命(あめのうづめのみこと)。安産祈願の神様だそうです。両脇にあるのは奉納された安産柄杓との事。
その少し先に手水がありますが、屋根の彫刻と龍頭の吐水口が見事です。
境内を進んで、いよいよ本殿入口。
こちら大國魂神社の守り神は大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)。縁結び、厄除け・厄払いにご利益があるそうです。
境内には他にも水神社、花柳界の信仰が厚い巽神社、酒、醤油、味噌、麹等醸造の神様を祀る松尾神社、油の守り神住吉神社、開運・商売繁盛の大鷲神社等があり、つくづく日本は八百万の神様の国だなと実感します。
無事参詣を済ませ、帰り道では金色の山門(随神門)の両脇に恵比寿様と大黒様が鎮座していらっしゃいました。
こちらは縁結びの神様としても名高い為、神前式の結婚式が多く執り行われており、この日もご結婚の方がいらっしゃっていました。
www.ookunitamajinja-wedding.jp
2.閉店銭湯お別れ編「稲城浴場」
さて、無事大國魂神社参詣を終え、いざ目的地「稲城浴場」へ。
稲城浴場さんへは、JR南武線 稲城長沼駅下車、構内に稲城長沼駅東日本かるたが飾られていました。
湯活のススメ管理人、奥様も北陸新幹線開業5周年記念パネルを見つけご満悦w
北口を出て南部線沿いに左手に進み、その先一つ目の路地を右折。
更に一つ目の路地を左折し、旧川越街道に繋がる道を道なりに進みます。
駅から4分程で右手に稲城浴場さんの看板が。
入口には3月末閉店の案内が張り出されていました( ;∀;)
それでは名残惜しく色々な物を目に焼き付けながら稲城浴場さんへお邪魔します。
券売機で入浴券を求め、中に入ると窓面が広い明るいロビー。
早速受付を済ませて、浴室へ向かいます。
稲城浴場さんでは、映画ポスターコレクションギャラリーとタイアップし、映画オリジナルポスターの展示を常時行っており、脱衣所ロッカー上で見る事が出来ます。
浴室に入ると正面が露天の窓に面しており、白基調で明るく広々しています。
まずはいつも通り全身沐浴で洗い清め、内湯からお風呂を頂きます。
リンスインシャンプー、ボディーソープは備え付けですので、安心ですね。
メインバスは左手からジェットスリム、ボディーマッサージ、ジェットエステ、リラックスバスの四天王が揃い踏み。ジェット水流で血行促進の後はリラックスバスでよく冷えた水枕に頭を乗せて寝ころびながら、寛ぐことが出来ます。
そのお隣はでんき風呂(セラピーバス)とミクロバイブラ。
電浴で低周波マッサージ後、ミクロバイブラに全身包まれると極楽気分です。
内湯で湯船に浸かっていると、年配の方が話し掛けてこられ、「ここは初めてかい?俺はもう30年以上通ってるけど、来月で無くなっちまうんだよ。」とのお話。同じようなご常連様が沢山いらっしゃり、改めて地域に愛される銭湯だったんだなと再認識致しました。
ご常連様との話も弾み、内湯で軽く温まったところで露天岩風呂へもライド温♨
こちらは普段薬湯でも使用しているようでしたが、この日は白湯でした。
奥の湯滝から豪快にお湯が注がれる中、差し込む午後の日差しが湯面に煌めく様を眺めながら、体の芯までじっくり温まります。
湯巡りで体が温まった所でサウナ室へもお邪魔します。
稲城浴場さんのサウナはコンフォートサウナ*1で本日のコンデションは84℃。
詰めたら16~17人は入れそうな広い室内。コンフォートサウナで湿度が維持されている為、マイルドな熱さで心地よい発汗が楽しめます。
サウナ室を出たら、まずは露天エリアにあるプールへ。
水温は18℃程度ですが、バイブラが効いている為、体感温度は15~16℃。
プールというだけあってかなり広さもある為、クールダウン効果は高いです。
サウナ⇒プール浴後は、露天エリアの休憩椅子で外気浴と正に黄金ルートです。
※写真では籐のリクライニングチェアですが、この日はベンチが置いてありました↑
実は稲城浴場さんはサウナ利用客には専用ゾーンがあり、そちらには冷水風呂があります。こちらも新鮮な水がザバザバ掛け流されていてなかなかにクール。
この日は以下3セットで❝ととのい❞*2ました。
・コンフォートサウナ5分⇒プール1分⇒休憩3分
・コンフォートサウナ7分⇒冷水風呂1分⇒休憩3分
・コンフォートサウナ12分⇒プール1分⇒休憩5分
最後は露天岩風呂に浸かり、名残を惜しみつつ、ゆっくり体の芯まで温まってから、熱めのシャワーで軽く流して上がりました。
湯上り後も、サウナ利用客は専用ブースで綿棒やスキンローション、ヘアリキッド、ヘアトニック等が利用可能です。
また2Fにもサウナ客専用の休憩室があり、杉の香りがするログハウスの様な空間で、漫画や雑誌を眺めながら寛ぐ事が出来ます。
湯上り後ご主人様にお話を伺う事が出来ました。本日は違和感なく入浴する事が出来ましたが、それでも前回の中普請から25年が経過し、漏水やボイラーの劣化等が否めず、稲城市は一般公衆浴場への補助も薄い為、再投資が厳しく継続断念されたとの事。やはり実際お伺いすると見えないご苦労が色々とあるものですね・・・
帰りに稲城浴場さん脇に「カラダとココロに効く銭湯エステ」の案内板が。
今回、常連さんの声を聴いて、正にこれまでの長きに渡り、地域のカラダとココロを癒し続けてきたのだなと再認識しました。
帰りの乗り換え駅 府中本町で珍しい川越特急と遭遇。これも何かのご利益かw
本日も良い湯、Goodサウナをありがとうございました。
稲城浴場さんは2020/3/31閉店。14:00~22:30営業で火曜は定休日。
閉店銭湯の中で、これだけの設備が現役稼働していらっしゃる所は珍しいです。
スーパー銭湯気分で、おひとり様でもカップル、ご家族でも楽しめる稲城浴場さん、残り期間わずかですが、稲城市に残った最後の銭湯、その火が消える前にご興味ある方はどうぞ足をお運びくださいませ。
※脱衣所、浴室内は撮影不可の為、Googleインドアビューより拝借いたしました。