アクセス
「稲荷湯」さんの最寄駅は、JR板橋駅。
東口駅前ロータリーには麗新なる裸婦像がありますが、何故か湯上り後、縁側で髪を乾かす女性に見えるのは、私だけでしょうか?w
また、板橋は元々中山道の宿場町として栄えた街で、東口にはかの有名な新鮮組隊長「近藤勇墓所」等もある歴史を感じさせる町でもあります。
さて、稲荷湯さんへは、そのJR板橋駅 東口ロータリー正面の通りをまずは左手へ。
その先一つ目の信号で右折し旧中山道(滝野川銀座)へ。
暫く進み、滝野川西区民センターの看板が見えたら矢印に従って左折。
左折した路地の先に稲荷湯さんの看板が見えて来ます。
建屋手前の駐車場側からは、今は使われていない往年の煙突もみる事が出来ますよ。
【入浴日】2023/4/22:TOKYO銭湯交流会
さて、この日はTOKYO銭湯交流会の記念すべき第100回記念会。
残念ながら、私は別用があり参加予約はしていなかったのですが、ふと所用が終わり、お風呂に間に合いそうな事に気づき、稲荷湯さんへお風呂を頂きに行く事に。
初回訪問以降、モニュメント財団により、2020 年版「文化遺産ウォッチ」に選定されたところまでは報告しましたが、その後国の登録有形文化財にも指定されました。
見事な和風建築に見惚れながら、暖簾を潜って中へお邪魔します。
玄関から先の内扉男女浴室振り分け式で、右手が男湯、左手が女湯です。
この日の気づきとしては以下の通りです。
・浴室正面は、銭湯絵師 丸山清人氏、勝海麻衣氏合作から中島盛夫氏のペンキ絵に。
・この日、浴槽センターの薬湯はエメラルドグリーンの江戸翡翠の湯でした。
・左手のあつ湯は45℃とピリリと痺れる熱湯が健在!
順に湯巡りし、熱湯にじっくり浸かってシャッキリさせて頂きました。
さて、この後はTOKYO銭湯交流会ですが、この日は予約していない為、会場だけ見学させて頂きました。会場は稲荷湯さんお隣の築100年以上という稲荷湯長屋。
中は古き良き長屋建築の名残を残しつつリフォームされています。
正面にはこの日の為に用意したのか、「湯道温心」のタオルが掲げられています。
床の間には端午の節句の鎧飾りと、稲荷湯さんの浴室写真が飾られていました。
改装前の稲荷湯長屋の額もありましたが、流石に築100年の歴史を感じさせますね。
この日、冒頭の通り予定外でした為、懇親会には参加しませんでしたが、TOKYO銭湯交流会100回記念タオルはちゃっかり頂いちゃいました♨
参加メンバーが三々五々と集まってくる中、最後に温泉ソムリエメンバー2名と一緒に稲荷湯さんの前で記念撮影して、この日はおいとましました。
【入浴日】2019/6/2:初回訪問
この日は家族で稲荷湯さんを初訪問。稲荷湯さんの歴史は古く、大正初期にこの地で創業し、現在の宮造りの建造物は昭和5年に建てられたものなのだそうです。
東京銭湯HPによると、この伝統的な佇まいが絵になったのか、「稲荷湯」さんは映画「テルマエ・ロマエ」の撮影現場にも使われたそうです。
入口には「わ」の文字が。何かな?と思って中に入り振り向くと説明がw
板に「わ」で沸いた=OPEN、板に「ぬ」で(湯を)抜いた=CLOSEだそうです。確かに板の裏には大きな「ぬ」の文字がw こんなところにも粋が感じられますね。
玄関正面では季節の花あじさいが入浴客を出迎え、その上に本日の湯「よもぎエキス」の看板が掛かっていました。
それでは、早速お風呂をいただくことにします。
正面には銭湯絵師 丸山清人氏、勝海麻衣氏合作による河口湖から臨む富士山のペンキ絵が入浴客を出迎えます。銭湯界では勝海氏の作画を巡ってちょっと残念なニュースもありましたが、この銭湯絵自体は雄大で清々しく、とても素晴らしいものです。
こちらの桶は伝統的な木桶です。
いつも通り沐浴して、ぬる湯から順番にいただきます。
<内湯>奥からあつ湯(深湯)、中温風呂、ぬる湯(中温風呂とぬる湯は浅湯)
ぬる湯は37.5~38.5℃の不感温帯でシルクバスになっており、押ボタン式ジェットが付いています。中温風呂は41℃と適温で、本日の湯は「よもぎエキス」でした。
あつ湯は46℃と江戸前のあつ湯銭湯の中でも屈指の熱さです!!
肌がピリピリ来る程の熱湯ですが、ゆっくり肩まで浸かって30秒ほど温まります。
その後ぬる湯の不感温帯に入ると、ちょっとした水風呂気分で、サウナとは違った温冷交互浴が楽しめます。2~3度と温冷交互浴を楽しんで、最後はシャワーで軽く流して上がります。
湯上りに脱衣所の外の縁側のところに坪庭と金魚池があり、かわいい噴水が出ていました。余りにかわいらしい風情のある光景に、おかみさんにお断りして特別に1枚写真を撮らせてもらいました。
本日もいい湯をありがとうございました!
ちなみにこちらの入母屋造りの玄関を、その上の破風屋根の二重構造等の特徴的な意匠と地域的、文化的背景が考慮され、モニュメント財団により、2020 年版「文化遺産ウォッチ」に選定されたそうです。
建築芸術としても一見の価値ありです。お近くへお立ち寄りの際は是非♪
※浴室内は撮影不可の為、稲荷湯公式Twiitterより転載しております。
※ちなみにコチラはもう一つの国指定登録有形文化財銭湯「燕湯」のレポートです。併せてどうぞ↓
※尚、コチラは姉妹店の大田区石川台の「稲荷湯」さん。屋号も一緒です!(残念ながら閉店;;)↓