【入浴日】2021/12/19
神奈川のキングオブ銭湯「仲乃湯」
この日は神奈川県銭湯の締め括りとして、銭湯ファンの間で神奈川のキングオブ銭湯との呼び声も高い「仲乃湯」さんへ行って参りました。
仲乃湯さんへは、横浜市営地下鉄ブルーライン 阪東橋駅1B出口を出て、まずは正面の交差点を左折し藤棚浦舟通りを直進。
突き当りに赤い鉄橋(浦舟水道橋)が見えて来ます。
浦舟水道橋は、中村川に架かる、歩行者専用のトラス橋で、現存するピン結合のプラットトラス形式の道路橋としては最古のものなのだそうです。
建築技術系の事は良く分かりませんが、歴史を感じさせる雰囲気ありますよね。
その浦舟水道橋を渡ったら、すぐ左折し、中村川沿いに進みます。
この辺りは簡易宿舎が立ち並ぶドヤ街の風情が残っていますが、その中の「東海荘」と「こがね荘」の間を右折。
路地を暫く進むと、駅から徒歩12分で仲乃湯さんの赤いトタン屋根が見えて来ます。
コチラは隣の駐車場から望む仲乃湯さんの煙突。管制塔のような雰囲気ですね。
ぼちぼち仲乃湯さんの中へお邪魔します。
玄関から圧巻の下足箱数!ご主人によると家風呂が無い時代は皆銭湯に来る為、芋洗い状態で一つのカランを家族で使ったり、お湯のカランと水のカランを別々に使って融通しあったりという時もあり、今ではこんなに数はいらないけどねとの話でした。
下足箱に靴を納めたら内扉から脱衣場へ。左手が男湯、右手が女湯です。
ここからは、事前にお伺いしOPEN前に中の様子も撮影させて頂きましたので、そちらの写真を交えてレポートさせて頂きます。
脱衣場入口は番台で、その上に浴場らしく入浴中のご婦人の絵が飾られています。
脱衣場は神奈川のキングオブ銭湯と呼ばれるだけの事はあり、年代物の建具にレトロ銭湯ではお馴染みの高い天井に見事な折り上げ格天井。
※一緒に映っているのは、右手がご主人、左手はこの日同行した銭湯巡りの大先輩S氏。
仲乃湯さんは日替りで薬湯を提供されていらっしゃるようで、コチラも楽しみです。
それでは早速受付を済ませて浴室へ。
浴室正面には、紅葉も鮮やかな秋の渓流のタイル絵。
男女浴室仕切り壁には城のある風景のタイル絵を挟み、手前が馬に乗る武将、奥が花咲かじいさんのタイル絵。昔はお子様連れが多く、話を聞かせたりもしたようです。
浴室内には懐メロ演歌のBGMが流れ、レトロムード満点です。
※この日流れていた八代亜紀「雨の慕情」♪
まずはいつも通り沐浴で全身お清めを済ませ、早速内湯からライド温♨
内湯は、右手が座風呂でセンターが電気風呂付きの浅湯、一番左手が薬湯。
右手座湯より順繰り湯巡りし、左手の薬湯へ。
コチラは初めてお目にかかる「はちみつレモンの湯」で、思えば浴室に入った瞬間からほんのりと甘い柑橘系の香りが漂う香りも楽しめる薬湯で浴感はミルキーバス。
内湯で体も温まってきたところで露天風呂にもお邪魔します。
コチラは野趣あふれる岩風呂で手足を伸ばしてゆったり湯浴み。
露天風呂からは小振りの坪庭も拝め、この日はまだ紅葉が綺麗でした。
湯巡りの〆は、私的に一番心地よかったはちみつレモンの薬湯でじっくり体の芯まで温まり。熱めのシャワーで全身を流して上がりました。
湯上り後、帰り支度をととのえていると女将さんが番台から、『寒いと風邪を引くからドライヤー使っていきなさい』と仰るので、棚を見ると置いてあるドライヤーが無料!私は単髪なので、大体良く拭いて駅まで歩くと乾いている事がほとんどなのですが、有難く使わせてもらい、サッパリしました。
この日は開店前に女湯側も撮影させて頂きましたので、そちらも紹介しておきます。
女湯側もまた少し風情が異なり素晴らしいですね。
火照った体で表へ出ると冬場のひんやりした外気が心地よく目が覚めました。
表に出たところで、本日ご一緒した銭友(というより大先輩ならぬ大銭人)のKさん、Sさんと記念撮影したところで仲乃湯さんを後にしました。
溝の口「たまい本店」
実はこの日、私の神奈川県銭湯完湯を記念して祝勝会を開いてくれるという事で、湯仲間(と言っても皆様、その道の大先輩ばかり)に招かれるままに、仲乃湯さんから、溝の口の「たまい本店」さんへ移動。
楽しい銭湯談義に花が咲き、名物のびっくりちゃんこや金運つくね等に目と舌を奪われるまま、気が付けばそれらは全て写真撮り忘れました;;
最後に残ったメンバーで記念撮影(私以外は全て銭湯2,000湯以上完湯の猛者ばかりです)。
帰りに記念にとタオルとTシャツまで有難く頂きました。
ちなみにコチラは、別日に前を通り掛かった際の仲乃湯さんの夜景。
本日も良い湯と美味しいお鍋をありが湯ございました。
横浜方面へお立ち寄りの際は(溝ノ口のたまい本店さんへも)是非♪