【所在地】神奈川県藤沢市辻堂元町1-5-22
【入浴日】2021/7/25
【閉店日】2022/4/30
この日は辻堂方面へ足を延ばし「不動湯」さんへ行って参りました。
不動湯さんへは、JR東海道線 辻堂駅南口より駅前通りを東海道線沿い左手方向へ。
くまの森モールを進みますが、通りのシャッターのペンキ絵、街頭スピーカーから流れて来る80年代風シティポップが夏空と相まって湘南気分を盛り上げます。
その先の三差路では正面の道へ直進。
下の写真の美容室と駐車場の間を左折し、その先の路地へ。
駅から徒歩7分。路地の左手に不動湯さんの煙突と門前の松の木が見えて来ます。
入口脇にはバクレス式オゾン温泉のホーロー看板が。何だか気になりますw
裏手路地からは夏空に白煙を上げる鈍色の煙突も仰ぎ見る事が出来ました。
この日は開店少し前に到着しましたが、不動湯さんの入口は少し変わっています。
閉店時は男湯と女湯の扉が左右に分かれてありますが、、、
開店後は扇形に外開きにして左右に男女入口が現れます。
玄関前に置かれた赤いポリ容器には水が満ちており、どうやら海が近いので素足やサンダルに付いた砂を洗い流す為のもののようです。
それでは中へお邪魔します。
番台で受付を済ませ辺りを見渡すと、絵に描いたような昭和レトロの世界がそこに。
格天井に今はもう動かない大きなノッポの古時計。
木のロッカーもありますが、現在は使えず、着替え等は籐籠へ。
準備を済ませたら、いざ浴室へ。
うぉぉぉぉ‼これは凄い!
浴室正面は全面溶岩壁。傍らには大きな石灯篭。天井の梁を化石化した巨木のような造形が支える圧倒的な存在感。銭湯遺産級のレトロ銭湯は中も凄かった!
興奮を鎮め、まずは沐浴で全身お清め。
準備がととのったところでお風呂へライド温♨
浴槽は2槽式で左手がジェット付き浅湯、右手がバイブラ付き深湯。
共にグリーンの薬湯が満ちていてジェットの泡と相まって見た目はさながらメロンソーダの湯。しかし湯温は43~44℃の熱湯という不思議感覚。
左右を湯巡りし、じっくり温もった後、カランの水を桶に貯めて行水代わりに頭から被りサッパリしたところで上がらせて頂きました。
帰りに振り替えるとやっぱり威風堂々の不動湯さん。
本日も良い湯をありが湯ございました。
その不動湯さん閉店の声が聞こえて来たのは今月に入ってから。
昭和24年(1949年)創業以来73年間に渡りこの地で湯を沸かし続けて来た名銭湯が姿を消します。営業は月、火が定休日で15:00~21:30。お別れ入湯に行かれる方はお気をつけてお出掛けくださいませ。
※浴室内は撮影不可の為、神奈川県浴場組合Webサイトより拝借しております。