【入浴日】2019/5/26
【閉店日】2019/5/26
【所在地】東京都品川区小山6−7−2
1.閉店施設に対する想い
元々、私は、本ブログを開設するに当たり、湯活の素晴らしさを伝え、またそんなお湯や温泉等を我々に提供してくれる温浴施設へ少しでも感謝を伝え、集客の一助になればとの想いでやって参りました。
中には閉店する銭湯施設がある事は認識していましたが、これまでは「閉店する施設は仕方がない。それよりも継続する施設を応援しよう!」とのスタンスで来ましたが、自ら情報発信し始めて、閉店される銭湯の多さに正直驚きを禁じ得ませんでした。
中には、銭湯通の中でも噂の人気の施設でもエリア再開発の波に抗いきれず閉店を余儀なくされるケースもあるようで、「これは見過ごしてはいけないんではないか?素晴らしい温浴施設の記録を残すと共に、銭湯業界の置かれた現状を知ってもらう必要があるのではないか?また、湯活の周知活動を通じ、もっとHSP(ヒートショックプロテイン)育成による身体の健康面や、自律神経と副交感神経の調整機能による精神の健康面、日々の生活の潤いの為にも湯活を取り入れてもらう一助としなくてはならないのではないか?更には、閉店される銭湯を多くの入浴客が利用する事で、施設運営者の方々のその後のリスタートの一助となれば・・・」等の想いが沸々と湧いてきて今後は閉店銭湯も紹介しようとの想いに至りました。
最終的には、元気な施設も、閉店する施設も含め、これらの情報発信から、製造業、アニメに続く、第3のクールジャパンの流れが温浴業界に起こる一助になれば幸いです。
2.お別れ入湯
東京浴場さんは西小山の駅を降りてレトロな商店街を抜けてすぐの好立地です。
東京浴場さんに着くと、ロビー入口に閉店のお知らせが掲示されていました。
早速浴室に入ると、まず更衣室と浴室の間の上部窓に、人魚や熱帯魚のエッチング加工が施された装飾窓が目に入ります。浴室内は、床壁にクリーム色のタイル、柱に漆黒のタイル、梁の深海ブルーのタイルがアクセントとなっており、天井はスカイブルー一色です。
浴室正面には、立山連峰を抜ける北陸新幹線かがやきのペンキ絵。仕切り壁のアルプスの湖のような景色も浴室に彩を添えます。
<内湯>上部写真左よりぬる湯、熱湯、座湯(ジェットバス)
いつも通り沐浴し、座湯、ぬる湯で順番に温まり、最後は熱湯で芯から温まりました。シャワーで軽く流してからもしばらく汗が引かず、脱衣所でドデカミンを一気飲みしてしまいました。
3.ご主人との会話
湯上り後、御礼を伝え、フロントの写真を1枚撮らせて頂き、ブログでの使用について確認したところ、それまでどちらかと言うと最終日の想いを噛みしめていたような表情のご主人がパッと笑顔になり、「ああ、いいよ!」と快諾して頂きました。
また、ご主人より「町田さんはご存知?」と意外な問い掛け。知らない筈がありません。町田忍先生と言えば、「湯活バイブル」の項でも紹介させて頂いた「銭湯検定公式テキスト」や「銭湯遺産」を執筆・監修された銭湯界の大御所です。
すかさず「勿論、存じ上げております!お会いした事はまだございませんが、町田先生の本は2冊拝読させて頂きました!」とお伝えすると、ご主人より「町田先生はご近所で、良く来てくれてたよ!」と意外な情報もお教えくださいました。
閉店の経緯や想い等、伺ってみたい想いもありましたが、本日は閉店日と知ってか、ご近所のご年配をはじめ多くの入浴客がお見えになっており、仕事中のご主人のお邪魔をしてはと、改めて丁重に御礼を申し上げ、その場を後にしました。
センチメンタルな想いと、新たな使命感のような物が綯交ぜになった不思議な感情が沸き上がる西小山のレトロな商店街の夕暮れでした。
※浴室内は記録保存の為、東京銭湯Webサイトから拝借させて頂きました。
※その後一時閉店、休業預かり期間を経て復活した「東京浴場」さんのレポートがコチラ↓
4.お別れ入湯予告
もしご一緒しようという方、同日同時刻は無理でも閉店日までに行ってみようという方がいらっしゃいましたら、是非ご参照ください。
2019/5/27(月)20:30~北池袋「新月湯」・・・閉店日2019/5/31
2019/5/28(火)20:30~清瀬「喜多の湯」・・・閉店日2019/5/30
2019/5/29(水)20:30~小岩「大黒湯」・・・・閉店日2019/6/29
2019/5/30(木)20:30~浅草「蛇骨湯」・・・・閉店日2019/5/31
2019/5/31(金)20:30~大塚「千代田湯」・・・閉店日2019/6/10頃との話
※本業優先で、終業後向かう為、30~1h程度時間が前後する可能性がございます。