【所在地】京都府京都市中京区堺町通錦小路下ル八百屋町535
【入浴日】2022/6/3
【閉店日】2022/6/5
この日、銭湯検定の教書にも載った京町屋風の名銭湯「錦湯」さん閉店の報を受け、京都までひとっ飛びし、お別れ入湯に行って参りました。
錦湯さんへは、京都市営烏丸線 四条駅からだと阪急電鉄方面へ。
阪急電鉄 烏丸駅からは四条通り地下道を東・河原町方面へ。
14番出口で地上へ出たら、一本目を左折し、堺町通りを進みます。
駅から徒歩2~3分、錦市場の手前に錦湯さんが見えて来ます。
早速、長暖簾を潜って中へお邪魔します。
暖簾の内側は、男女別入口で右手が男湯。
入口には閉店の貼り紙が貼られ、諸般の事情により2022/6/5で閉店との事。
さて、実はこの日、事前にお電話にてご主人のご了解を得て、中の様子も撮影させて頂きましたので、そちらの写真を交えて、名残を惜しんで頂きたいと思います。
昔ながらの木製の下足箱。
振り返ると黒光りする格天井に御座敷の脱衣場。
特徴的なのは、ロッカーの上にズラリと並んだ柳行李。
ロッカーの中にも柳行李。脱衣や手荷物は柳行李に入れてロッカーに仕舞うタイプ。
それでは受付を済ませて浴室へ参ります。
タイル使いが素敵な浴室。
この日、ここに来るまで数軒湯巡りして参りましたのでお清めは簡潔に済ませ、早速お風呂へライド温♨ 浴槽は仕切り壁手前側から深風呂、ジェットバス付浅湯、センターが電気風呂、右手は薬湯でこの日はエメラルドグリーンの湯。ご主人に伺うと「バスクリンだよ」との回答。ある意味潔い回答ですw
こちらは男湯側の鯉に乗った少年の湯口。
順繰り湯巡りし、薬湯でじっくり温まります。
しっかり温まったところで、浴室入口の水風呂へ。
金獅子の吐水口からは、天然井戸水が滔々と水風呂へ注がれています。
薬湯と水風呂での温冷交互浴を2度3度と味わいつつ、椅子に腰かけ小休止。
天井を仰ぐと浴室中央には高い湯気抜き窓。
暫し湯巡りと浴室鑑賞を繰り返した後、上がり湯を頂いてから浴室を後に。
ちなみにこの日は女湯側も撮影させて頂きましたので、こちらにUPして、記録と共に記憶に留めておきたいと思います。
十分名残を惜しんで、錦湯さんを後に。
実は錦湯さんのOPENは16:00でしたが、お湯張りがある程度終わっていれば、14:00でも15:00でも請われれば入浴させていらっしゃるとの事で、私が錦湯さんを後にしたのはまだ16:00前なのでした。混雑する前に入浴させて頂いてありが湯ございました。
この錦湯さんが閉店したのは案内にあった通り2022/6/5。
創業は昭和2(1927)年、95年間灯し続けた名銭湯の灯がまた消えました。
本当はもう少し早めにご紹介出来ればとも思いましたが、五月末に閉店の情報が入ってから閉店までが早かったのと、遠方で訪問までに時間を要した為、閉店直前の訪問となり、レポートUPは閉店後となってしまいました。しかしそこは流石に銭湯検定教書にも載る名銭湯。多くの銭湯サポーターがSNSで閉店情報を共有し、お別れ入湯に行かれたようです。
閉店の理由は不明ですが、お知らせに諸般の事情によりとの事から、いろいろご都合もあるのだろうと拝察し、聞くのも野暮だと思い、敢えてお伺いはしませんでした。
本日まで良い湯をありが湯ございました。
ひとまずこの場をお借りして、これまでの永年のご営業に深謝♨♨