【入浴日】2023/3/29
この日はリモートワークで松本方面へステイし「塩井乃湯」さんへ行って来ました。
塩井乃湯さんへは、北松本駅東口より駅前通りを直進。
暫く直進し、朝日新聞 松本支局の先の交差点を右折。
交差点を右折してすぐ、右手に安立寺、その斜め向かいに塩井乃湯が見えて来ます。
駅から徒歩10分弱で塩井乃湯さんに到着。
建屋脇の路地からは、塩井乃湯さんの煙突も仰ぎ見る事が出来ました。
大正浪漫を絵に描いたような入口から中へお邪魔すると下足箱に内扉。
内扉を潜ると番台式の古き良き銭湯の風景が広がっていますが、塩井乃湯さんのそれは、外装同様、内装も少々変わっています。
さて、ココからは、脱衣場にどなたもいらっしゃらない折に、女将さんにご了承を得て、脱衣場風景とその際にお見せ頂いた貴重な資料もご紹介して参ります。
木製のロッカーに籐の籠。広告看板や祝い額はよくあるレトロ銭湯のそれです。
コチラは塩井乃湯の絵画。変わっているのはその背景のオフホワイトの凹凸のある天井で、女将さん曰く、この建物を建てた際のフランス製エンボス天井との事。
鉱泉分析書の写真を撮らせて頂いていると、女将さんが『そういうのが好きならこういうのがあるよ』と数点の貴重な資料をお見せ頂きました。
上の写真は、この地に松本警察署が湯屋開業を許可した際の許可証の写しです。往時は江戸時代からの混浴銭湯の規制の関係で所管が警察署であった為、警察署が営業許可書を発布していた折のものです。これによると明治34(1901)年創業ですから、当年で創業122年の歴史ある銭湯である事が分かります。
尚、下の写真の鹽類鉱泉開湯とは、塩類鉱泉の湯屋開業を知らせる記事で、現在の建屋に建て替わったのが大正15年という事が分かります。エンボス天井もその時代の貴重なもので、当時はさぞやモダンな湯屋だったのだろうと想像出来ます。
※ちなみにコチラはNNNドキュメントで紹介された塩井の湯さんの特集「風呂と仲間と人生の湯」
さて、塩井乃湯さんの歴史や話題に想いを馳せるのはこの辺にして、それではそろそろ準備を済ませて実際の浴室へ参ります。
浴室正面には幾何学模様のタイル絵。その手前に鹽類鉱泉を湛えた2槽の湯船。
※浴室内の写真は、流石に他に人がいらっしゃいましたので、塩井乃湯さんの公式Twitterの画像から拝借させて頂いた女湯のもの(男湯は浴室レイアウトがシンメトリ)です。
まずは沐浴で全身お清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
男湯の浴槽は右手が浅湯で左手が深湯。塩化物の他にマグネシウムやカルシウム等のミネラルを多く含む為か、ドッシリとした浸かり心地。湯温は適温でゆったり浸かっていられる為、しっかり体の芯まで温まれます。
じっくり温もらせて頂いてから、最後は手桶に汲んだ鹽類鉱泉を頭から数杯被り、これまた源泉で絞ったタオルで全身を拭き上げてから上がりました。
塩井乃湯さんを後にし、湯冷ましに松本の町を散策していると、これまたレトロな映画館「上土シネマ」を発見。上映作品もバンカラ系、任侠系とザ・昭和w
懐かしい風景にほっこりしたところで、本日も良い湯をありが湯ございました。
松本方面へお立ち寄りの際は是非♪