湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

積善館本館|四万温泉|国の登録有形文化財「元禄の湯」に浸かる|湯活レポート(温泉編)vol.204

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【所在地】群馬県吾妻郡中之条町四万甲4236

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【入浴日】2023/3/5
【泉質】ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉(低張性・中性・高温泉)ph6.6

 

この日は四万温泉日帰り弾丸湯巡りの旅で「積善館本館」さんへ行って参りました。
積善館本館さんへは、四万温泉バス停より左手の細道を入って赤い欄干を渡った先。

積善館さんは、バス停から徒歩1分と四万温泉街の中心に位置します。

積善館さんの創業は元禄七(1694)年に遡り、300年以上の歴史を持つ湯宿との事。

日本最古の木造湯宿建築と言われる本館の重厚な建屋は、群馬県重要文化財にも指定され、映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルとなったとも言われています。

※積善館フォトギャラリー

本来は四万温泉投宿の為の湯宿ですが、コチラでは日帰り温泉も受け付けていらっしゃいます。この日は日帰りで丁度お昼時でした為、ランチを兼ねて本館に併設された食事処「積善や」でランチ・入浴セットを頂く事にしました。

この日注文したのは、「上州豚三昧セット」。豚丼の野菜が油通ししてあり、八宝菜のようでちょっと中華風。具だくさんの豚汁に香の物まで付き、大満足。

さて、お腹も満ちたところで、本館フロント前を通り元禄の湯へ参ります。

元禄の湯の通路には、飲泉所もあり、泉温65℃の源泉をテイスティング出来ます。
熱めの白湯で源泉の成分の効果か、小さな紙コップ1/3位飲んだだけで胃腸にズシンと来るようなずっしりとした飲みごたえがあります(飲み過ぎ注意!)。

さて、コチラが元禄の湯の入口。元禄の湯は昭和5年築のレトロモダンな造り。
国の登録有形文化財に指定されているそうで、そのモダンでアンティークな内装だけでも一見の価値があります。

中に入ると脱衣場直結の浴室で、5つの湯船に源泉蒸し風呂の扉が二つ。

この日2湯目ですので、かけ湯でお清めを済ませ、早速奥の湯船からライド温♨
5つある浴槽は、奥の4つが40℃前後の適温湯、手前が43℃程の熱湯。

積善館本館さんの源泉は、ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。保湿成分のメタケイ酸も126㎎/㎏と規定値の2.5倍以上、殺菌成分のメタホウ酸も45.6㎎/㎏と規定値の9倍以上含有する成分豊富なマルチビタミンのお湯。無色透明な綺麗な湯が浴槽内から注がれていますが、その成分の濃さから湯口には長年の析出物がビッシリ!

浴室内の扉の奥には古来から伝統の蒸し風呂もあります。
室温は40℃程、贅沢な源泉スチームを全身で浴びて心地よい発汗が楽しめます。

蒸し風呂の汗を流したら、再度手前の熱湯にじっくり浸かって体の芯まで温まり、源泉掛け湯で全身を流して上がりました。

本日も良い湯をありが湯ございました。
四万温泉へお出掛けの際は是非お立ち寄り下さい♪

※浴室内は撮影不可の為、施設のご了承を得て公式HPフォトギャラリーより拝借しております。