湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

走り湯浜浴場と日本三大古泉 走り湯|熱海|湯活レポート(温泉編)vol.199

www.asahi-net.or.jp

【住所】静岡県熱海市伊豆山579-37
【泉質】カルシウム・ナトリウムー塩化物泉(高張性・弱アルカリ性・高温泉)ph7.9

Google マップ

【入浴日】2022/1/22

日本三大古泉「走り湯」

この日は静岡県銭湯巡りの途上で日本三大古泉、伊豆山の「走り湯」へ行きました。

www.ataminews.gr.jp

走り湯は、日本でも珍しい横穴式源泉で、日本三大古泉の一つです。
今から約1300年前に発見され、山中から湧き出した湯が海岸に飛ぶように走り落ちる様から 「走り湯」と名付けられました。
「伊豆の国山の南に出づる湯の早きは神のしるしなりけり」と源実朝が詠んだように、 明治以前は伊豆山神社の神湯として信仰されていました。
奥行5mの洞窟から今も70度の熱泉が毎分170リットルも湧き続けています。


走り湯へは、JR熱海駅前バスターミナルより4・5番バス乗場から逢初橋(あいそめばし)経由伊豆山行きの東海バスに乗車。

最寄りの逢初橋バス停で下車、、、と言いたいところですが、終バスが16:00台と早く、この日は間に合わなかった為、タクシー利用。タクシーでも2メーター程度です。

入口には走り湯の由来や伊豆山神社の紹介の看板も立っています。

走り湯の歴史と現在の走り湯の紹介看板

伊豆山神社参道「いま、むかし」の紹介看板

階段を少し上ったところが走り湯の入口。

ココから、妖しい光を放ちながら湯気を吐き出す坑内の奥へ。
吹き上がる湯けむりで、視界が効きませんが、慎重に歩を進め源泉井を目指します。

湯けむりで判然としませんが、この鉄柵の下が源泉井です。
表は氷点下に近い厳冬でしたが、坑内は汗ばむほど温かい熱気に満ちており、ボコボコッと沸き立つ音は、まるで地球の鼓動のように聞こえます。

走り湯坑道の上に走湯神社も祀られていますが、現在は取り壊して再建中との事。

また、走り湯前には、相模灘を一望できる無料の足湯もありますが、ココは熱海の土石流災害のすぐ側に当たり、それ以降、現在まで残念ながら休止中との事。

 

伊豆山神社

izusanjinjya.jp

さて、走り湯神社を参詣してと思っておりましたが当てが外れ、ココまで来たら折角だから伊豆山神社をお参りしてみようかと、スマホのマップで調べてみるとココから500m程との表示。ならばと伊豆山神社への参道を上り始めました。。。

途中、本来の目的地である走り湯 浜浴場を通過。

既にかなり上った気がしていましたが、実はココからが本当の伊豆山神社参道w

伊豆山山頂に向けて直登で延々と続く急勾配の階段を仰ぎ見て、少し後悔しつつ後ろを振り返ると、熱海の海岸線は既に遥か眼下に。。。

そのまま踊り場で数回休憩を挟みながら、ようやく伊豆山神社の山門に到着。

ココから境内までは、更にかなりの段数の階段を昇っていきます。
走り湯から上り始めて30分弱でようやく境内に辿り着きました。

境内の入口に参道の紹介看板があり、改めてみると何と837段の直登階段!!!!!!!!
有名な伊香保の石段が365段なので、その約2.5倍❕

境内から見ると、駿河灘と熱海の街並みが遥か眼下に見えました。

さて、折角来たので参詣して行きたいと思います。
手水舎は珍しい紅白の龍の吐水口。

そして伊豆山神社は、全国でも屈指の縁結びの神様でもあります。

よい湯と湯友とのご縁と、家内安全を祈念して、伊豆山神社を後にしました。
まあ、ココまで来たのですから、きっとご利益はある事でしょうw

 

走り湯浜浴場

走り湯では泉温70℃の高温泉が滔々と湧き続けているのですが、観光施設の為、入浴は出来ませんが、折角ですからその温泉にも浸かりたいですよね。分かります。
その湯情を叶える浴場が「走り湯浜浴場」さんです。

この日は伊豆山神社に上った為、走り湯浜浴場さんまで下って来る頃には日も落ちて行燈看板に灯りが灯っていました。それでは早速中へお邪魔します。

実はコチラは熱海土石流災害時に源泉が一時停まり休業に追い込まれたそうです。

www.nikkei.com

その後、施設の努力で災害から約3ヵ月の期間を経て再開されたとの事。

それでは番台で受付を済ませ、いざ浴室へ参ります。

熱海伊豆山温泉観光協会Twitter https://twitter.com/atamiizusanspa/status/1442281257249869825

浴槽は2槽式で左手が40~41℃程のぬる湯、右手が44℃前後の熱湯。
まずは沐浴で伊豆山神社参詣の汗を流し、早速ぬる湯からライド温♨
走り湯浜浴場さんの泉質は、カルシウム・ナトリウムー塩化物泉。保湿成分のメタケイ酸も129.3㎎と規定値の2.5倍以上、殺菌効果の高いメタホウ酸も9.1㎎と規定値の1.8倍以上あり、傷を癒し、肌を保湿し、魔法瓶のように温める有難いお湯が掛け流しになっています。浴感は軽いツルスベで湯口付近のお湯を掌に掬って一舐めしてみると、カルシウム、塩化物泉に特有の塩っぱ苦い味覚が感じられます。

ぬる湯から熱湯へと移動し、しっかり体の芯まで温まってから、手桶に源泉を組んで数杯頭から被り、これまた走り湯源泉で絞ったタオルで全身を拭き上げ、走り湯源泉を全身で存分に享受させて頂いてから上がりました。

 

コチラは貴重な昭和45年当時の共同浴場の営業許可書です。

本日も良い湯をありが湯ございました。
熱海方面へお立ち寄りの際は是非♪