湯活のススメ

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閉店?継業?|桑の湯|塩尻市最期の銭湯|湯活レポート(銭湯編)vol.859

【所在地】長野県塩尻市大門一番町15-17

Google マップ

【入浴日】2024/3/28
【閉店日】2024/6/30

 

この日は長野銭湯巡りの最終日のラストに「桑の湯」さんへ行って参りました。
桑の湯さんの最寄駅は、JR中央本線 塩尻駅。

東口を出たら、まずは駅前ロータリーより正面の通りを直進。

その先、「くらやのおやき山賊焼」の看板が見えたら、右斜め方向の道へ。

後はひたすら直進する事、駅から徒歩8分程で桑の湯さんの看板が見えて来ます。

駐車場からは宵闇に聳える煙突を拝む事が出来ました。

桑の湯さんの入口は、建屋をグルリと回り次の辻に面したところにあります。

屋号が染め抜かれた暖簾を潜ると、右手が殿方、左手は御婦人。
ピンクとモスグリーンのタイルや建具の欄間飾りが時代を感じさせます。

下足箱は空いていた為、26(風呂)番を拝借。

さて、ココからは平日夜遅めの訪問であった為、私と入れ替わりに入っていた入浴客が出られ、浴室内にどなたもいらっしゃらなかった為、ご主人にお伺いして撮影させて頂いた浴室内の写真も交えてレポートを進めて参ります。

まずは脱衣場で準備をととのえて、いざ浴室へ。
今回、長野県湯巡りの最終日、帰京の最終電車が迫る中、桑の湯さんを訪問したのは、コチラが閉店されると風の便りに伺った為です。閉店案内は店頭にはなく、ひっそりと浴室入口にのみ貼られていました。昭和4年創業で今年で創業から95年。

浴室に入ると、アーチを描く高い天井、浴室奥に浴槽があるのが分かります。

まずは沐浴で全身お清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
浴槽は2槽式で湯口のある広い方が浅湯で、もう一方が深湯。
桑の湯さんは薪沸かしの為、柔らかでふくよかな湯触りです。

湯に浸かりながら上を見上げると、アーチ天井の中央に細長い湯気抜き窓。立ち昇る湯気を眺めながら、ココ塩尻の地で95年に渡り薪沸かしの湯を守り抜いて来られたのだと思うと、夜の暗さも相まってちょっぴり感傷的な気分になります。

最期は熱めのシャワーで流して浴室を後にしました。

本日も良い湯をありが湯ございました。

 

さて、その桑の湯さんですが、ここに来て後継者募集の話があるようです。
地域の市民タイムスの記事によると、2024/6/10~7/26で活動提案書を公募し、8月中に新事業者を決定するとの事。果たして8月までに新事業者は現れるのか、ココは期待を込めて暫し静観したいと思います。

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