【所在地】静岡県沼津市吉田町2-16
【訪問日】2022/6/9
【閉店日】不明(恐らく2016年中)
吉田温泉さんの創業は1879(明治12)年。現在の建物は1950(昭和25)年築との事。
戦時中の空襲による休業等を経て昭和、平成とご営業を続けて来られましたが、度重なる設備の故障等で休業が続き、公式Facebookでも2016年5月26日の営業再開情報を最後に閉店となっているようです。表示は休業中となっていますが、釜は完全に廃炉で5年以上廃業状態の為、恐らく配管も全てダメだろうとの事。
しかしながら、吉田温泉さんのご主人は、何とかこの銭湯遺産を後世に残したいと現存を希望され、各種団体とのコラボやイベント、展示会場としての存続を試みていらっしゃいます。つい最近もアートの展示会などがコチラで催された模様。
また吉田温泉さんは、ドラマ「昼のセント酒」第九湯で唯一都内以外でロケを行った聖地でもあります。入湯叶わず断念していたところ、ふと近くまで来る事となり、事前にお電話で確認したところ、中を撮影させて頂ける運びとなり、一路沼津へ。
この日は御殿場方面への立ち寄りついでに、前から行きたかった「吉田温泉」さん訪問。吉田温泉さんは、最寄りの沼津駅南口よりロータリー正面のさんさん通りへ。
さんさん通りの商店街沿いを沼津港へ向かって直進。
御成橋交差点の手前には謎の彫刻群があります。
タイトルが見当たらなかったので、遊びで勝手に名付けてみましたw
その先、右手に山岸精肉店が見えて来たら左折し、永代橋通りへ。
すぐに永代橋があり狩野川を渡ります。
永代橋を渡って狩野川を超えたら、一つ目の信号を右折。
駅から徒歩15分強、通りの右手に吉田温泉が見えて来ます。
建物脇からは今も残る武骨な吉田温泉さんの煙突も見る事が出来ました。
コチラは吉田温泉さんの玄関。
庇が崩れかけており、廃業以降の荒廃の進みは否めません。
事前にお電話で撮影をお願いした者である旨を告げ、裏口より中へ。
裏口には釜場があり、朱塗りの釜が鎮座していましたが、完全に故障で廃炉との事。
後は中の様子をつぶさに撮影させて頂きましたので、こちらにUPして記録と記憶に留めておきたいと思います。
廃業で湯に浸かりながら「はぁぁぁぁ~、申し訳ないッ!」とドラマ「昼のセント酒」の主人公と同じセリフが呟けないのは残念ですが、奇跡的に念願の吉田温泉さんの雄姿を瞼に焼き付ける事が出来て幸いです。
お忙しい中、撮影にご協力頂きました吉田温泉さんに感謝♨
沼津方面でイベントや展示会場をお探しの方がいらっしゃいましたら、是非ご検討されてみてはいかがでしょうか?