湯活のススメ

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㊗復活の狼煙|一の湯|桐生|湯活レポート(銭湯編)vol.811

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【入浴日】2023/4/8

 

この日は2018年10月を持って一度は廃業した桐生の「一の湯」さんが復活されたとの一報を伺い、青春18きっぷ*1を握りしめて桐生まで行って参りました。

一の湯さんへは、JR両毛線 桐生駅北口ロータリーより、正面の山手通りを進みます。

途中上毛電鉄の終着駅 西桐生駅を通過。上毛電鉄利用の場合はコチラから。

暫く山手通りを直進し、下の写真の妙音寺専用駐車場の看板の先を右折。

その先、本町一丁目交差点を左折し、本町通りへ。

JR桐生駅からなら徒歩25分、上毛電鉄西桐生駅からなら20分程で一の湯さん到着。

実は後で気づいたのですが、一の湯さんの前には本町一丁目バス停があり、桐生駅、新桐生駅からおりひめバスでアクセス出来るみたいです。但し便が1~2hに1本程度と少ない為、天気が良くて歩くのが苦にならなければ徒歩でも良いと思います。

建屋の脇からは時折、薪沸かしの白煙を噴き上げる煙突も見られました。

さて、実はこの日、OPENより少し早めに到着しましたので、本町通りをもう少し進んだところにある桐生天満宮へお参りして参りました。

一の湯さんも桐生天満宮も歴史を感じさせますが、この辺りは重要伝統的建造物保存地区に当たるそうで、他にも歴史を感じさせる建屋が幾つも並び、ちょっぴり大正、昭和にタイムスリップしたようなレトロ気分を味わえます。

さて、その一の湯さんですが、大正元年(1912)の創業、現在で110年を経過する超レトロ建造物です。5年前の2018年、前の店主がご高齢で閉店されてからそのままになっていた為、今回の開業までにはかなりのご苦労があったようです。
(※詳しくは上にリンクを貼ったYoutube「一の湯復活物語」をご覧下さい)

中に入ると内扉が有り、左手が男湯、右手が女湯。

さて、ココからは、今回クラウドファウンディングの先行入浴で事前にお伺いし、営業前に中の様子も撮影させて頂いたので、そちらの写真もご紹介して参ります。

中に入ると番台式の伝統的な銭湯風景。
元々は内扉から脱衣場が直結で、開けると中が丸見えになっていましたが、保健所の指導で内扉の内側と番台にも暖簾で目隠しを設けられたそうです。

男湯・下足箱と籐籠

下は男湯側の脱衣場。仕切り壁も創業期より日本人の平均身長が大分高くなった事もあり、保健所より高さが低いとの指摘を受け目隠しを増設。そこにクラウドファウンディングの企業名の木札が飾られています。傷んだ床は桐生の杉板で貼り替え、白木のベンチはDIYで新たに用意した物との事。木の香りが素晴らしいです。

コチラは往年の料金表に付箋で現在の料金が貼られたものw

さて、それでは開業時間になりましたので、身支度をととのえて浴室へ。

浴室正面には山河と鯉のタイル絵。

浴室の仕切り壁も上に目隠しを足されたそうです。カランも珍しい形ですね。

まずはいつも通り沐浴で全身お清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
浴槽は左手が浅湯。元はジェットバスが付いていたようですが、復活には設備的にも保健所の許可上も色々と制約があったそうで、コチラは未稼働。右手は深湯です。
元は上水・井水の混合だったそうですが、井戸が枯れ気味でメンテナンスも大変な為、現時点では上水の薪沸かしとの事。まだ湯量も満水まで行かないようですが、深さが結構あり、身長179㎝の私が腰を下ろすと、湯面が顎上まで届きます。満水になったら膝立ちか中腰で入る事になりそう。薪沸かしのお湯はふくよかで、湯量タップリの為浮力も感じられ、ふわふわと温かい湯に包まれて漂うような極上の浴感。

浴槽側から見た脱衣場と湯気抜き天井の景色

最期は熱めのシャワーで流して上がらせて頂きました。

尚、この日は営業前に女湯側も撮影させて頂きましたのでご紹介しておきますね。

女湯・下足箱と籐籠

女湯・脱衣場

女湯・浴室

女湯・タイル絵

女湯・浴槽

そして、コチラが新オーナーの山本真央さんとマスコット犬のしーちゃん。
元々、埼玉県にお住まいだったそうですが、一大決心をして桐生に移住され、今は一の湯の再建に心血を注いでいらっしゃいます。今回、再開に向けての色々なご苦労話に始まり、再開後の更なるプラスアルファの計画のお話までありが湯ございました♨

一の湯さんでは、まだまだクラウドファウンディングも募集中のようです。
気になる方、ご支援される方は下のクラウドファウンディング桐生からどうぞ!

kiryu.fund

本日も良い湯をありが湯ございました。
桐生方面へお立ち寄りの際は是非♪

*1:青春18きっぷというのは、JRが年3回期間限定で発行するチケットで、合計5回終日JRが乗り放題になるプラチナチケットです。一人で5回使用しても良いし、5人で1回利用等も可能です。¥12,050ですので、1回¥2,010ちょい。1回にそれ以上の乗車距離なら乗れば乗る程お得になるという、入浴遠征の際の強い味方です