【所在地】静岡県御殿場市新橋2036-1
【入浴日】2022/6/9
【閉店日】2023/2/28
この日は御殿場方面へ足を延ばし「人参湯」さんへ行って参りました。
人参湯さんへは、都心からですとJR東海道線 の国府津駅で御殿場線に乗り換え。
最寄りは国府津、沼津間の中間にある御殿場駅。
富士山口を出て正面のマイロード商店街へ進みます。
マイロード商店街の突き当りからは、右でも左でも行けますw
というのも、マイロード商店街突き当りの通りからは人参湯さんの煙突が見えるのですが、真っ直ぐ突っ切っていけない為、左右どちらかからコの字型に一本向うの通りまで回り道しなければならない為です。
この日は左回りに行きましたが、駐車場の向こうに人参湯さんが見えて来ました。
駅から徒歩3~4分で人参湯さん到着。建屋脇からは先ほど見た煙突も見られました。
さて、表に回るとこの日開店時間前に到着しましたが、既に表には暖簾が。
早速暖簾を潜って中へお邪魔すると、もう一枚扉があり、アクリルの下足箱。
扉を開けると番台式のコンパクトなレトロ銭湯ですが、あれ?誰も居ない。ご主人にお許しを得て中の写真も撮らせて頂いたので、そちらを交えてレポートを進めます。
タイル使いが渋かわいいコンパクトな浴室。
まずは沐浴で全身お清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
浴槽はシンプルな2槽式。右手がジェット付きの浅湯、左手がジェット・バイブラ付きの深湯。この日はモスグリーンのカモミールのお風呂でした。
ご主人に伺うと、水道水の重油沸かしだそうですが、御殿場市は水道水が全て天然地下水使用との事で、富士山の伏流水の沸かし湯が肌に染み渡るようです。
適温の湯に浸かって暫し寛いで浴室内を鑑賞。
脱衣場側の上には、SAYAKA.Tと雅号の入った女性絵師による逆さ富士のペンキ絵。
富士山の裾野、御殿場市唯一の銭湯で仰ぎ見る逆さ富士は感慨深いものがあります。
最期はシャワーで上がり湯を頂いて、浴室を後にしました。
コチラは浴室側から見た御座敷の温かみのある脱衣場風景。
身支度を整え、親切で朗らかなご主人に御礼を告げて人参湯さんを後にしました。
本日も良い湯をありが湯ございました。
その人参湯さん閉店の一報が届いたのは2023/2月に入ってから。
湯友K氏より衝撃の写真が送られて来ました。
つい最近も三島方面で銭湯を探しているという方におススメしたばかりでしたのに。
人参湯は御殿場市唯一の銭湯でした為、遂に御殿場市からも銭湯の灯が消えます。
誠に残念至極ではございますが、昭和29年から69年に及ぶご営業に対して深謝♨
お別れ入浴に行かれる方は、断続的営業になるかもという事ですので、事前にご確認してから向かわれる事をおススメしておきます。