【所在地】東京都荒川区町屋3-9-7
【閉店日】2024/3/31
アクセス
子宝湯さんへは、千代田線 町屋駅出口1より、まずは正面の尾竹橋通を右手方向へ。
その先、下の写真の変則三差路は、蒲田你好の脇を左斜め前の通りへ。
駅から徒歩8分程で右手のこんもりした木に覆われたところが目指す子宝湯さん。
【館内撮影】2024/5/12
この日は銭友K氏の手引きで、閉店後の「子宝湯」さんを撮影させて頂く事に。
お湯には浸かれませんが、貴重な銭湯遺産を記録と記憶に留めたいと思います。
さて、子宝湯さんは、営業時から屋号も無いため分かりづらい店舗でしたが、見上げると生い茂った茂みの向こうには屋号が書かれた煙突を目視する事が出来ました。
若旦那の話によると、昔は縁側が今より広くて、この生い茂った木々の中に溶岩壁のような物があり、猿の置物があった事から、往年は「猿湯」と呼ばれていたそう。
中へお邪魔すると、改めて拝見する玄関正面のかさ入れが圧巻!
撮影はまず男湯側から。
この日は貴重なバックヤードも撮影させて頂きました。
さて、今回は閉店後の撮影という事で女湯側も撮らせて頂きましたので、ご紹介。
撮影を終えて、若旦那にお話を伺うことが出来ました。誠にご愁傷様ですが、ご主人がお亡くなりになられ、女将さんと若旦那だけで営業していく事が難しくなった事。配管の漏水等があり、古い設備の為、修理するには大変費用が掛かる事。昨今の燃料費高騰で維持するのが難しくなった事。加えてコチラは借家で営業されていたそうで、これ以上営業を続けるよりは、今の内に解約する事を選ばれたそうです。
既に建物解体の話が出ているそうで、2024/5/24には業者が下見に来られるとのお話でした為、子宝湯さんの雄姿が拝めるのは、後、半月~1ヵ月位かも知れません。
撮影の御礼を述べ、子宝湯さんを後にすると、シャッターに何やら書いてあります。
こちらこそ、ありがとう!です。
若旦那も女将さんもいつまでもお元気でいらして頂く事を心よりお祈り致します。
【入浴日】2020/6/21:荒川銭湯スタンプラリー②
この日、荒川銭湯スタンプラリー2湯目は町屋「子宝湯」さんへ。
玄関を潜ると右手が男湯。左手が女湯。
中に入ると昔ながらの番台式。折り上げ格天井の脱衣場、中庭に面した縁側。
絵に描いたような正統派のレトロ銭湯です。
脱衣場に無料で使用出来る小分けのリンスインシャンプーとボディーソープが置いてあり、有難く一つずつ頂いて、浴室へ参ります。
子宝湯さんの浴室についてはWebサイトにもどこにも掲載が無い為、私の拙い図解と解説でご容赦願います。
浴室正面には一本松の岩山の右岸を流れる清流が浴槽に注ぐようなペンキ絵*1。男女浴室の仕切り壁には欧風の湖のタイル絵。
この日1湯目ですので、頂いたリンスインシャンプーとボディーソープで全身くまなくお清めを済ませ、いざお風呂へライド温♨
子宝湯さんのお風呂はシンプルに浅湯と深湯。湯温は43℃程度と江戸前熱湯。浅湯にはでんき風呂とジェットバス、バイブラもあり、軽く凝りほぐしと血行促進。
続いて深湯に肩まで身を沈め、しっかり温まってから、最後は立ちシャワーでサッと汗を流して上がりました。
湯上り後は汗が引くまで冷房の効いた脱衣場で休憩。
ホッと一息ついたところで、子宝湯さんを後にしました。
子宝湯さんと言えば、同名の子宝湯さんは廃業の際、小金井公園内の江戸東京たてもの園内へ移築され、特別展 「ぬくもりと希望の空間~大銭湯展」も開催中されております。機会があればコチラにも是非お邪魔してみたいですね。
さて、その町屋の子宝湯さんですが、2024年に入り閉店の声が聞こえて参りました。
設備の老朽化で2024/3/31にご閉店。
誠に残念ではございますが、この場をお借りしてこれまでの永きのご営業に深謝♨
※コチラはその他の荒川銭湯スタンプラリーのレポートです↓
*1:その後、銭友K氏の情報で平成4年6月18日 故早川利光絵師の手で描かれた岐阜県恵那峡のペンキ絵であるとの事