【入浴日】2024/8/18
九州湯巡り旅のスタート・鹿児島空港天然温泉足湯「おやっとさぁ」
この日から福岡実家への帰省ついでに九州縦断湯巡り旅を企画。
旅のスタートはLCCのジェットスターで鹿児島空港へ。
鹿児島空港エントランスには桜島を模した湯口に西郷どんが腰掛けるどデカい足湯、その名も「鹿児島空港天然温泉足湯『おやっとさぁ』」があります。
軽くツルツルした心地よい湯ざわり。いよいよ九州縦断湯巡り旅のスタートです。
アクセス
九州縦断湯巡り旅の目的の一つは、前回実家帰省時に始めた九州温泉道を進める事。
鹿児島県一湯目は、姶良郡湧水町(あいらぐんゆうすいちょう)の吉松温泉と定め、移動開始。鹿児島空港は鉄道との直結が無く、JRまでバスが出ていますが、便数が少なく、朝一の便で到着しても二時間近く便がありません。この日は限られた時間で少しでも湯巡りを進める為、タクシーを利用。最寄の嘉例川駅までは車で10分程。
嘉例川(かれいがわ)駅は、明治36年1月15日開業以来120年余りその雄姿を留めるJR肥薩線の駅です。現在は無人駅で券売機もなく、整理券もしくはQRコードで乗車。
ホームには、七夕飾りの名残が残っていました。
やがて到着した肥薩線の車両に乗り込み、一路吉松駅を目指します。
電車に揺られる事、30分強。最寄の吉松駅で下車すると、ほのぼのした車掌さんのイラストが改札までお見送りしてくれました。
さて、吉松駅を出たら、駅前ロータリーよりまずは左手方向へ。
長閑な田園風景の只中をひたすら直進。
中溝橋で須屋川を渡ったところで般若寺簡易郵便局の手前を右折。
続いて中鶴橋で川内川を渡ります。
中鶴橋の中央付近から川内川を眺めるとこんな景色。思えば遠くへ来たもんだw
さて、中鶴橋を渡り切って突き当りまで来たら、正面右手の緩い坂へ入ります。
坂の途中に前田温泉の看板がありますが、掠れていて遠目にはほとんど読めません。これ以外に看板らしい物もなく、九州温泉道の登録が無ければ、まず来る機会もなく、近くを通っても分からないであろう事から、一湯目から秘湯感満載ですw
ここまで駅から徒歩で30分弱。天気が良ければ散歩がてら来訪も吉です。
そして前田温泉
さて、お目当ての前田温泉に無事到着。
入口上に掲示された古い温泉分析書も掠れていて最早一部は読めませんw
中に入ると意外やフロント式で手前が男湯、奥が女湯。
そして、来てみて気づいたのですが、九州温泉道のいわゆる共同浴場(その他公衆浴場)のつもりで来たのですが、温泉分析書をよく見ると、こちらは一般公衆浴場(いわゆる町の「銭湯」)でした!よく言う組合非加盟銭湯って奴ですね。
また、湧水町には観光協会加盟温泉が12施設程あるようですが、ココ前田温泉さん、この後訪問する鶴丸温泉さんは黒湯、それ以外に無色透明な温泉、それから変わったところでは灰色温泉等もあるそうです。コレはいつか行かねば!
さて、フロントで受付を済ませたら、いざ浴室へ。
ココからはこの日無人の貸切状態でした為、施設にご了承を得て撮影させて頂いた脱衣場、浴室写真を交えてレポートを進めさせて頂きます。
前田温泉さんの湯小屋は、大正3年当時から110年以上その雄姿を留めています。
簡素な脱衣場から覗く浴室には、質素な浴槽が二つ。
洗い場もなく、掛け湯で汗を流しつつ湯慣らしして入浴するスタイル。
どうやら奥の細長い浴槽は入浴用でなく、泉温62.5℃の湯を掛け流しで注ぐ為の湯冷まし浴槽のよう。当然湯温は55~60℃は有り、浸かれるシロモノではございません。
さりとて手前側も47~8℃はあろうかという高温湯で、しっかり掛け湯して慣らしてからそろりと足を差し入れ、ゆっくり肩まで身を沈めます。
最初は手足の指先がビリビリと痺れる程の熱湯ですが、徐々に慣れて来ると、源泉の感触を全身で感じる事が出来ます。泉質は単純温泉ですが、濃い麦茶色のような黒湯でスベスベした肌触り。保湿成分のメタケイ酸を173.9㎎と規定値の約3.5倍含んでおり、クレンジング効果の高いアルカリ性との相乗効果で美人の湯と言えそうです。
湯小屋は年季が入っていますが、湯は滾々と沸き続けるフレッシュな源泉かけ流しの為、抗酸化還元度によるアンチエイジング効果も間違いなさそうです。
相当の熱湯の為、長湯は禁物ですが、湯上り後、汗がひくとかなりの爽快感が感じられサッパリした気分になれます。
無事、九州温泉道5つ目のスタンプもGET(※4つ目までは前回帰省時に捺印済)!
お陰様で良い湯巡りのスタートが切れました。
本日も良い湯をありが湯ございました。
鹿児島方面へお立ち寄りの際は是非♪