【所在地】神奈川県横須賀市安浦町3-9
【入浴日】2020/9/4
【閉店日】2022/6/16
この日は横須賀方面へ出掛けた流れで「日の出浴場」さんへ。
日の出浴場さんへは、京急 県立大学駅下車、正面の下り坂を直進。
途中、通り左手の「松の湯」さんは金曜定休との事。コチラはまたの機会に。
県立大学前駅入口交差点で東京環状道路を通過し、一本目を右折。
通り沿いには安浦神社。
質素な佇まいですが、入口の門には元小泉総理の名が!流石横須賀。
安浦神社の少し先、駅から徒歩5分程で日の出浴場さん到着。
入口では七福神のタイル絵が入浴客をお出迎えしてくれます。
それでは受付を済ませ、早速浴室へ。
常連さんらしき方が出られるのと同時に入れ替わりで脱衣場へ。
誰も居ない・・・何と、貸切独泉状態。ご主人様にご了承を頂き、脱衣場、浴室を撮影させて頂きましたので、ここからはその写真を交えて報告させて頂きます。
午後の柔らかな日差しが差し込む脱衣場。ロッカーもありますが、今でもメインは籐籠を利用されていらっしゃいます。
こちらは浴室入口方面。欄間やガラス戸も昔ながらの佇まいを残しています。
入口の七福神のタイル絵から始まり、日の出浴場さんはタイル絵が壮観ですが、見落としがちなのが、浴室入口左右のタイル絵。こちらはご主人様に教えて頂きました。
浴室はシンプルな設えで、豪華なタイル絵が際立っています。
正面は鯉の滝登り。鈴栄堂と書かれた九谷焼の一品です。
男女浴室仕切り壁には三枚のタイル絵。
左から百獣の王ライオン、中央が川中島の合戦、右手が霊峰富士。
まずは沐浴でお清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
浴槽はシンプルにジェットバス付浅湯と深湯。お湯は44℃としっかり熱湯。
ジーンとくる程熱めですが、ピリピリ感はなく優しく温められる感じです。
下は浴槽側から見た浴室全景。都内銭湯とは一風異なる風情です。
体の芯までしっかり温まり、最後にシャワーを浴びて上がりました。
最後まで独泉でしたので、感謝を伝えると共に、ご主人にお話を伺う事が出来ました。日の出浴場さんでは水道水を使用しているそうですが、今でも薪沸かしで熱めに沸かしても湯触りが柔らかいのだそうです。
日の出浴場さん、素晴らしいタイル絵と湯触りの柔らかな熱湯が待っていました。
本日も良い湯をありが湯ございました。
その日の出浴場さんの閉店が聞こえて来たのは梅雨が明けてから、暫く休業が続いていたそうですが、どうやらそのまま廃業となったようです。既に神奈川県公衆浴場組合HPからは消え、Googleマップ上でも閉業の表記となっています。
その後銭湯仲間の先輩Kさんから廃業後の日の出浴場さんの写真も届きました。
日の出浴場の先代は、元々横須賀市の北側で「みなと湯」という銭湯をご営業されていらっしゃったそうですが、戦時下の空襲で焼かれて、1954(昭和29)年にこの地に移転した時に、既に建物はあったそうです。営業はそれ以前からとなるともう70年は経過していたでしょう。この場をお借りして永らくのご営業に深謝♨