【入浴日】2021/10/7
清水湯
この日は鎌倉方面へ出掛けついでに「清水湯」さんへ行って参りました。
清水湯さんの最寄駅はJR横須賀線 鎌倉駅。
東口より駅前ロータリー正面突き当りの鎌倉駅入口交差点を右折して若宮大路へ。
若宮大路を少し進み、鎌倉郵便局とスルガ銀行の間を左折。
その先突き当りを右折して道なりに進み、夷堂橋で滑川を渡った先を再度右折して小町大路へ。
途中、横須賀線の線路と交錯しますが、踏切を渡ってそのまま直進。
水道路交差点に差し掛かったところで右折すると、もうすぐです。
駅から徒歩15分程で右手に清水湯さんが見えて来ます。
建物裏手の駐車場からは薪置き場と清水湯さんの煙突も仰ぎ見る事が出来ました。
清水湯さんは現在コロナ禍で日、月、水、金定休との事。詰まりは火、木、土のみの営業となっておりますので、ご訪問の際はご注意ください。
それでは暖簾を潜って中へお邪魔します。
古都鎌倉にふさわしく番台式で古い建具も残るレトロ銭湯。
番台ではにこやかな女将さんが入浴客へ気持ちよくお声がけされていらっしゃいます。
今後暫くは神奈川県浴場巡りが続きますので、回数券で受付を済ませ、いざ浴室へ。
中へ入ると手前の六角形の洗い場奥にセンター浴槽がドーンと鎮座する浴室。
まずは沐浴で丁寧に沐浴を済ませ、早速お風呂へライド温♨
湯船は2槽式で手前がバイブラバス、奥は広い浅湯。バイブラバスで軽く温まり、奥の広い浅湯で手足を伸ばしてゆっ~たり。丁寧に仕込まれたお湯が心地よいです。
浴槽奥には章仙の九谷焼で鯉や金魚の泳ぐ池が描かれたタイル絵があります。
湯船に身を委ね、脱衣場方面に目をやると高い天井から午後の日差しが差し込み、気分まで仏様のように穏やかで豊かな心持ちになっていきます。
湯に浸かりながら築55年以上が経過するレトロ銭湯をゆったり堪能。
体の芯まで温もったところで、熱めのシャワーで軽く流して上がりました。
古刹名跡
古都鎌倉と言われるだけあって、清水湯さん周辺にも随所に古刹名跡があります。
境内を通学路に利用する小学生やお参りするご老人など、現在の生活にも古刹名跡が息づいている様を目にする事が出来ました。余りに沢山あるので、入浴レポートの中で書くと入浴レポートか観光レポートかゴチャゴチャになりそうでしたので、コチラは分けてご紹介して参ります。
まずは行きの工程で巡った古刹名跡から。
若宮大路
若宮大路は寿永元年(1182)、源頼朝によって造られた鶴岡八幡宮の参道で、今日に至るまで鎌倉のメインストリートとして機能しているそうです。
大巧寺
若宮大路沿い鎌倉駅入口交差点正面付近にあるのが大巧寺。
元應二(1320)年、元は長慶山正覚院大行寺が大巧寺と名を改め当地へ移転。
おんめさまと呼ばれ、安産祈願の神様だそうです。
本覚寺
夷堂橋の手前にある鎌倉の日蓮宗本山「本覚寺」。鎌倉幕府開幕時、裏鬼門(南西)の鎮守としてこの地に建てられた夷堂で日蓮が辻説法を説き、その後永享8(1436)年に一乗院日出が天台宗だったものを日蓮宗に改め、本覚寺を創建したとの事。
八雲神社
小町大路にある永保年間(1081年〜1083年)に創建された鎌倉で一番古い厄除神社。
【厄除け】八雲神社。鎌倉の厄除けの神社 | 鎌倉トリップ | 日帰りで初秋の鎌倉へ。鎌倉トリップ | 日帰りで初秋の鎌倉へ。
辻薬師堂
建久元年(1190年)、源頼朝が二階堂(現在の鎌倉宮辺り)に建立した医王山東光寺境内にあったもの。堂内にあった木造薬師三尊及十二神将立像は鎌倉国宝館に寄託され、現在置かれている薬師三尊及び十二神将立像2躯はそのレプリカです。
ここからは帰りに別のルートを散策した際に巡った古刹名跡です。
長勝寺
この地の領主 石井長勝が日蓮上人に帰依し、弘長3(1263)年、その邸内に建立したのが始まりとされており、境内の法華堂は、創建当時の建物だそうです。
長勝寺(ちょうしょうじ) - 鎌倉市観光協会 | 時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~
上行寺
創建は正和2(1313)年で、開山は日範上人。境内には御本尊の三宝祖師の他、瘡守(かさもり)稲荷、鬼子母神が奉られ、その御利益や効力を記した沢山の貼紙があります。癌封じのお寺として有名だそうで、境内には「薬王経石」という石が置かれ、この薬王経石で患部をさするとご利益があるといわれています。
安養院
鎌倉三十三観音第3番・鎌倉二十四地蔵第24番。
元々この地には浄土宗の善導寺があったが、後に源頼朝を祀った長楽寺が焼失した為、この地に移し、長楽寺を建立した北条政子の法名である安養院を院号としこれが寺名となったのだそうです。
安養院(あんよういん) - 鎌倉市観光協会 | 時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~
今回は足を延ばしませんでしたが、有名な所で以下2か所も上げておきます。
鶴岡八幡宮
治承4(1180)年、源頼朝公が初の武家政権である鎌倉幕府の拠点を鎌倉の地に構え、同年に先祖ゆかりの八幡宮を現在の場所に遷し祀られた武家社会始まりの象徴。
鎌倉大仏殿高徳院
鎌倉大仏として名高い高徳院の本尊、国宝銅造阿弥陀如来坐像。
その造立が開始されたのは建長四(1252)年。
制作には僧浄光が勧進した浄財が当てられたとも伝えられています。
最後にご紹介するのは・・・
清水湯裏の名もなき祠。
コチラは清水湯さん裏手にあった小さな名もない祠です。
銭湯の裏にも名もなき祠がある辺り、ちょっと感動的ですね。
本日も良い湯、良き古刹名跡をありが湯ございました。
いかがでしたか?
さすが鎌倉幕府が置かれた古都鎌倉。鎌倉時代前後の古刹名跡多数。
レトロ銭湯清水湯さんの行き帰りだけでこれだけの古刹名跡に出会えます。
今回巡った清水湯さんを取り巻く古刹名跡をマップにまとめてみました。
ちょっと足を延ばせば、更に高名な古刹名跡も。皆様も鎌倉方面へお立ち寄りの際は、寺社仏閣巡りや鎌倉の街並みと併せレトロ銭湯はいかがでしょうか?
※浴室内は撮影不可の為、Googleインドアビューより拝借しております。