【入浴日】2024/3/26
松風荘投宿
この日は新潟湯巡り紀行の投宿先として泊まれる銭湯「松風荘」さんへ。
松風荘さんの最寄駅は羽越本線の村上駅。ココより北は山形県境になる為、松風荘さんが新潟県最北の銭湯です。
村上駅構内には雛壇飾りのグラフィックと鯉のぼりならぬ塩引き鮭の吊るし飾りがあります。どうやら村上市は鮭漁が盛んな鮭の町のようです。
その村上駅前バス停よりせなみ巡回バスで瀬波温泉を目指します。
最寄りの瀬波温泉前バス停で下車し、徒歩2分程で松風荘さん到着。
この日は投宿先として夜間訪問した為、実際に到着した時はこんな感じ。
※アクセス経路の写真は帰りに駅に向かう経路で撮影したものです。
実は松風荘さんは泊まれる銭湯です。元は新潟県社会保険協会の保養所を現オーナーが引き継がれ、旅館経営をしながら大浴場を銭湯として開放していらっしゃいます。
下足箱は空いていた為、この日は26(風呂)番を拝借。
1Fは広いロビーとフロントで、20畳以上はある広い休憩室も併設しています。
銭湯のみ利用の場合は1F券売機で入浴券を購入しますが、宿泊者は無料でお風呂に入れます。それでは受付を済ませ、2F客室・浴室フロアへ。階段の踏面も畳です!
コチラは2Fの案内図(避難経路図)。
2Fには客室以外に健康増進室なるものがあり、201Rと202R がそれに充てられていました。簡易トレーニングや温泉卓球が楽しめるみたいですね。
さて、この日案内された客室は209R。
この日は素泊まりでしたが、部屋にはTVに冷蔵庫もあり、フリーWi-Fiも使える為、リモートワーク等でも問題無さそうです。
部屋では松風荘のイラストも拝見する事が出来ました。
部屋に荷物を下ろし一息ついたところで、いざ浴室へ。
さて、この日は宿泊の為、無人時にご主人にご了承を得て浴室も撮影させて頂きましたので、そちらの写真も交えてレポートを進めさせて頂きます。
御座敷の脱衣場には鉄製の鍵付きロッカーもある為、銭湯利用者も安心。
浴室に入るとこじんまりした浴室で奥に一槽の湯船があります。
まずは沐浴で全身お清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
湯船には瀬波源泉2号井より引かれた源泉が満ちています。泉質はナトリウムー塩化物泉。仄かに湯の香が漂い、軽いスベスベ感も感じられる極上湯を全身で堪能。
湯船から湯煙の中ぼんやり灯る橙色の照明を眺めながら、旅の疲れが湯の中に解けていきます。負担の少ない塩化物泉ですので、じっくり浸かってしっかり温まります。
しっかり温まってこの日は旅の疲れでぐっすり💤
素泊まりの為、翌朝は少し早めに出て瀬波温泉街を散歩して見る事にしました。
湯ったか広場と源泉広場から奥の院へ
昨夜は夜間到着でした為、気づきませんでしたが瀬波温泉は源泉櫓が立ち並び湯煙が棚引く正に温泉街の様相で、温泉ソムリエとしては胸が高鳴る情景でした。
瀬波温泉バス停傍には湯ったか広場があり、いつでも足湯が楽しめます。
足湯の中心には狐の石像があります。
泉質は松風荘と同じ瀬波源泉2号井のナトリウムー塩化物泉。
訪問時は、まだ早朝ひんやりする季節でしたが、足元はほっこりw
さて、湯ったか広場の後方の丘の上には源泉広場があります。
二本の源泉櫓(1号井と2号井)の間には温泉たまごの湯樋と与謝野晶子の歌碑。
源泉2号井の裏には、温泉地への配当管も見られ、松風荘の湯樋も見られます。
源泉広場から更に坂を上った先には奥の院があります。
かなり急登な階段を上り辿り着いた奥の院には龍神の鐘と龍神伝説がありました。
龍神伝説によると、昔この地の松の池に住む蛇が龍神となって土地に恵みを齎す事を願い、晴れて龍神となったそうです。龍神となった蛇は、人々に会いたくて狐に姿を変え町に出掛けたところ、そこから湯が湧き出したという逸話があるそうで、龍神と狐が祀られているのだそうです(そう言えば湯ったか広場の足湯にも狐の像が・・・)。
奥の院からは、瀬波温泉の町並みと日本海が一望出来ます。晴れていればご覧の通りの絶景なので、瀬波温泉方面へ足を運ばれた方は是非コチラへも足をお運び下さい。
本日も良い湯をありが湯ございました。
村上市方面へお立ち寄りの際は是非♪