湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

有馬療養温泉旅館|川崎市|湯活レポート(温泉編)vol.169

www.arimaonsen.jp

【所在地】神奈川県川崎市宮前区東有馬3-5-31

Google マップ

【入浴日】2022/4/18
【泉質】単純鉄冷鉱泉(低張性・中性・冷鉱泉)ph6.5

 

この日は夫婦揃って「有馬療養温泉旅館」さんへ行って参りました。
有馬温泉と言っても兵庫県の有馬温泉ではなく、コチラは神奈川県川崎市宮前区東有馬の温泉旅館です。泉質も似ていて鉄泉の赤湯(兵庫の有馬温泉では「金の湯」)冷鉱泉が沸いています。大化3(647)年に「役小角」という行者によって発見されたとの事ですから、日本三古泉として名高い兵庫の有馬温泉に劣らず古泉のようです。
※コチラは兵庫の有馬温泉「太閤の湯」さんの入湯レポートです↓

yukatsu.hatenablog.com

有馬療養温泉旅館さんへは、東急田園都市線 鷺沼駅4番バス乗場より東急バス乗車。

最寄りの中有馬バス停で下車し、バス進行方向へ直進。

バス停からなら徒歩2分程で有馬療養温泉旅館さん到着。
コチラでは水曜定休を除き、AM11:00~21:00で日帰り入浴も受け付けています。

それではいざ館内へ。

手狭な廊下の両端に額やら写真が飾られ、正に湯治場旅館の佇まい。

現在の温泉分析書は安岡1・2・3号と3本の源泉をまとめて表記してありますが、別に古い昭和41年の分析書も掲示してあり、色褪せて見づらいですが、当時は安岡2号井、安岡3号井と分けて分析したようです。当時の分析書では共に単純低張性冷鉱泉。

安岡2号井

安岡3号井

他にも剥製や布袋孫の彫像など、何とも言えない空気感を醸し出しています。

何はともあれ受付を済ませて、浴室へ参ります。

 

さて、ココからは訪問時がアイドルタイムで貸切状態だった為、ご主人にご了承を得て撮影した浴室内写真も交えてレポートを進めさせて頂きます。
鄙びた浴室の正面に赤湯を湛えた浴槽が鎮座し、周囲は鉄泉の赤錆と析出物で赤茶けて迫力満点です!いつも通り沐浴でお清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨

有馬療養温泉旅館さんの源泉は単純鉄冷鉱泉。鉄泉の特徴で最初は無色透明ですが、空気に触れる事で酸化(源泉マニアの間では「劣化する」とも言い、温泉の色を愛でる向きには「エイジングが進む」とも言います)して見事な赤湯に変わります。一般に『子宝の湯』と呼ばれ、月経異常・不妊症・慢性婦人病・冷え性等の女性には特に嬉しい泉質なのだそうです。昭和40年代、時の厚生大臣 園田直氏がこの療養泉を大変気に入り「霊光泉」と名付けたという逸話も残っています。

浴槽の端では赤湯を満喫する入浴客を見下ろすように裸婦像が立っていますが、こちらも鉄泉で一部が赤茶け、変に日焼けしちゃった人のようw

獅子頭の湯口も赤湯の析出物と相まって凄まじい様相です。
正面から見ると、今にも獲物を捕らえてきたかのような正に百獣の王の佇まい!

裸婦像と湯口のライオンに見つめられながら体の芯まで温まっては、脱衣版で扇風機の風を浴びて暫し休憩、再度赤湯へと3~4回湯船と脱衣場を往復。最後は手桶に汲んだ源泉で上がり湯を頂き、源泉で絞ったタオルで全身を拭き上げて、保温効果の高い鉄泉を全身にコーティングしてから上がりました。

 

湯上り後はご主人にあれこれ興味深い話を伺い、有馬療養温泉旅館さんを後に。

本日も良い湯をありが湯ございました。
川崎方面へお立ち寄りの際は是非♪