【所在地】埼玉県三郷市戸ヶ崎3208
【入浴日】2021/3/15
【閉店日】2021/3/31
この日は閉店の一報を受け、三郷市の「大和湯」さんへ行って参りました。
大和湯さんへは、TX(つくばエクスプレス)八潮駅南口より左手TX沿いに進みます。
突き当りを右折し、大通りをひたすら直進。
潮止橋で中川を渡り、更にその先を道なりに進みます。
潮止橋の上から左手斜め前方に大和湯さんの煙突が顔を出しています。
橋を越えて暫く歩くと、途中で八潮市から三郷市へ越境します。
今回は八潮駅から徒歩で向かいましたが、千代田線 金町駅から京成バス、もしくはJR松戸駅から東武バスで行く手もあり、その場合こちらの戸ヶ崎操車場バス停が最寄になるかと思います。
八潮駅から徒歩20~25分、戸ヶ崎バス停からなら徒歩5分程で左手の路地の先に大和湯さんの看板が見えて来ます。
建物裏手駐車場からは湯気抜きの高窓と煙突も見られました。
こちらは大和湯さんのシンボル煙突を真下から仰ぎ見た光景です。
それでは暖簾を潜ってお邪魔します。
昔ながらの男女振り分けの入口で男湯は左手。中は番台です。
何はともあれ、番台で受付を済ませて浴室へ参ります。
浴室正面は女湯が富士山、男湯は山並みから清流が流れ下る構図のペンキ絵。
27.12.15ナカジマと雅号があり、銭湯絵師 中島盛夫氏の5年前の作。
ところどころペンキが剥げて年季が感じられます。
※写真は埼玉県公衆浴場組合Webサイトからの拝借ですが、女湯側ですね。
OPEN時間の少し後にお邪魔しましたが、ご常連で洗い場の半分以上が賑わい、地域に愛されている銭湯を実感します。
まずは沐浴で全身お清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
左手が浅湯で奥にジェット座風呂付。手前にバイブラエリアもありましたが、設備故障かバイブラは動いていませんでした。右手が深湯で温かい湯がタップリ注がれ、肩まで浸かってじっくり温まります。暫し名残を惜しみつつお湯の感触を楽しみ、最後に熱めのシャワーで流して上がりました。
湯を上がり、ご主人に挨拶して夕陽に照らされる大和湯さんを後にしました。
潮止橋に差し掛かると夕陽に照らされ中川の川面がキラキラと揺らめいていました。
本日も良い湯をありが湯ございました。
大和湯さんの閉店は2021/3/31。ご主人様のお話では創業から50有余年との事。
三郷市最後の銭湯の灯が今月末で消えます。
銭湯は体を洗い、温める以外に貴重なコミュニティの場でもあります。
銭湯に通う事で足腰の老化防止になり、ご常連と挨拶を交わすことでボケ防止に、一人暮らしの家風呂と異なり、万が一風呂場で倒れても、周囲の人の介助が受けられます。万が一の災害時でも井戸水や薪沸かしの銭湯はインフラとして機能する可能性が期待出来ます。三郷市唯一の銭湯の灯が消え、ご常連様はどこに向かうのか、近接する吉川市の松乃湯さんか、越境してTXの青井駅の大平湯さんか、バスで金町の金町湯さんか、もしくは埼玉県に意外と多いスーパー銭湯か、個人的にはちょっと気になったりもしますが、皆落ち着くところに落ち着くのでしょうね。
大和湯さんの定休は火曜日で、営業時間は16:00~22:00。
お時間と機会がありましたら、是非足をお運びくださいませ。
※浴室内は撮影不可の為、埼玉県浴場組合Webサイトより拝借しております。
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