【所在地】神奈川県横浜市緑区中山4-1-3
【閉店日】2021/3/21
【初回訪問】2021/3/18
この日は閉店の一報を伺い、横浜市緑区の「中山浴場」さんへ行って参りました。
中山浴場さんへは、横浜線 中山駅南口駅ロータリー左斜め前の中山商店街へ。
商店街突き当りを右折すると、駅から徒歩3分程で中山浴場さんの煙突がお目見え。
こちらは、中山浴場さんのお隣の工事現場側から見た中山浴場さんの外観と煙突。
あれ!?何か違和感が。。。
実は中山浴場さんは、閉店を発表されて程なく諸事情で休業に入り、当初2021/3/15頃営業再開との話でしたが、結局休業が伸び、2021/3/20(土)、21(日)の最終2日間の週末15:30~18:30の無料開放デーをもって閉店する事になったとの事。
気を取り直し、閉店案内にあった電話番号に連絡し、念の為、2日間の限定開放の確認の際、少し早めに伺いますので、中の写真を撮らせて頂けないかお伺いしたところ、女将さんより「3/20(土)なら、いいわよ!」と快諾を頂きました。
その日を楽しみにこの日は中山浴場さんを後にしました。
【入浴日】2021/3/2
この日は開店30分ちょい前に中山浴場さんへ到着。
この日は浴室内の写真を撮らせて頂ける事も有り、常連さんに混じり、銭湯サポートのお歴々が5~10名と勢揃い。女将さんより、撮影希望の方は裏口からどうぞと中へお招き頂きました。その際撮影させて頂いた写真は、この後の入湯レポートに交えて紹介させて頂きます。先に内部撮影の流れで撮らせて頂いた釜場の写真がコチラ。
中山浴場さんのお湯は薪沸かし、煙突からは白煙が上がっていました。
この日は店頭に先日お伺いした際は、貼っていなかった新たなPOPがシャッターに。
店頭にメッセージカードが用意されており、私も一筆啓上させて頂きました。
開店時間が迫る中、女将さんがシャッターの貼り紙を剝がされたところで、全貌を現した富士山のペンキ絵を記念に一枚。
そうこうしている内にシャッターが上がり、長暖簾が顔を出しました。
この日はご常連様も多くいらっしゃり、混雑を避ける為20~30分待って、第一陣が出てきたところで中へお邪魔しました。
玄関の中には先程、皆が店頭で記載したメッセージが吊るされ、七夕飾りのよう。
ここからは先に撮影した写真を交えながらレポートさせて頂きます。
入口向きに付け替えられた番台。この日は無料開放デーの為、ご主人が預かり品の返却等をこなされていらっしゃいました。「頂きます」とご挨拶して脱衣場へ。
こちらが男湯脱衣場です。浴室ガラス戸の向こうに赤富士のペンキ絵が見えます。
脱衣場反対側には棚があり、ご常連様の預かり洗面用具がビッシリ。
地域に愛された銭湯だったんだなというのが、実感されます。
準備を済ませたら、いざ浴室へ。
正面には雄大なセンター配置の赤富士のペンキ絵。
高い湯気抜き窓から午後の日差しが柔らかく差し込んでいます。
まずは沐浴で全身お清めを済ませ、早速お風呂へライド温♨
左手はジェットバス付き浅湯、右手はバイブラ付き深湯。
まずは浅湯のジェットバスで軽く凝りをほぐし、深湯に肩まで浸かってじっくり温まります。薪沸かしのお湯の為、肌触りが滑らかで優しく全身を優しく包み込みます。
この日はご常連様も次々訪れて、大賑わいでしたので、しっかり温まったらシャワーでサッと流して速やかに上がりました。
さて、この日は開店前に女湯の風景も撮影させて頂きましたので、そちらの模様もご紹介しておきます。
こちら側のペンキ絵には雅号があり、2020.2.5ナカジマとあり、銭湯絵師 中島盛夫氏の手による1年前の作。道理でまだピカピカです。
湯上り後、写真撮影に参加した面々と記念写真を撮って頂きました。
中山浴場さんの閉店は2021/3/21。コロナによるお客様の減少、設備の老朽化他、様々な要因があったようです。中山浴場さんは、横浜市緑区唯一の現存銭湯でありました。残念ながら、これで横浜市緑区からも銭湯の灯が消えます。
これまでの長らくのご営業に心から感謝♨
本日も良い湯をありが湯ございました。