【入浴日】2020/12/20
この日は京急子安銭湯散歩で2湯目に銭湯友達Kさんの手引きで「井川湯」さんへ。
井川湯さんへは、京急子安駅改札を出て、正面突き当りの踏切で京急線を渡ります。
京急子安駅入口交差点で第一京浜を渡り正面の路地へ。
この辺りは浦島太郎伝説が残っており、路地の随所に浦島太郎の足洗い井戸等と名前のついた井戸が随所に点在し、現在も生活用水として利用されています。
駅から徒歩4分程で路地の左手に井川湯さん。
薪沸かしの為、煙突からは白煙が立ち上っていました。
玄関には九谷焼のタイル絵が入浴客をお出迎え。
※この日は写真を撮らせて頂きましたが、普段は傘立てがこちらに置いてあるようです。
さて、ここからはKさんがOPEN時間前に内部の撮影許可を頂いたとの事で、入浴前に撮影させて頂きましたので、井川湯さんの中の模様も交えてレポート致します。
玄関から振り分け式入口の扉を開けて中へお邪魔すると、昔ながらの番台に入口上の大きな写真パネル。コチラの写真は先代の女将さんが女湯で撮影した男の子の写真なのだそうです。当時銭湯大賞を取り、展示された現物パネルとの事。当時の銭湯風景、愛らしい男の子の表情といい、貴重な一枚です。
下が男湯浴室。コンパクトな室内に高い天井、床のタイルもレトロです。
井川湯さんは横浜で二番目に古い銭湯で創業は明治期、現在で四代目との事。
浴室正面は最近描き変えられたもので、20.11.20ナカジマと雅号の入った銭湯絵師 中島盛夫氏の手による富士山のペンキ絵。その下には九谷焼の鯉が泳いでいます。
男女浴室仕切り壁には三幅の九谷焼の風景画。こちらも貴重なものです。
それではこの日2湯目ですので、沐浴は簡潔に済ませ、早速お風呂へライド温♨
お風呂は右手がバイブラ付き浅湯で左手が深湯。薪沸かしの為、湯触りが柔らかく特に浅湯のバイブラバスは温かく優しいバブルに全身包まれ、極上の浴感です。
暫し浴室鑑賞しながら温まり、最後シャワーで軽く流して上がりました。
さて、OPEN前に女湯側も撮影させて頂きましたので、紹介しておきますね。
脱衣場にはおかまドライヤーやベビーベッドがあり、最初の写真の風景のまま。
下が女湯浴室です。こちらはセンターにも洗い場がありますね。
女湯のペンキ絵は瀬戸内海の景色との事。長閑な風景で何だかホッとします。
こちらの仕切り壁にも三幅の九谷焼。どれも貴重な一品です。
湯上り後、脱衣場に無料のドライヤーと綿棒も用意されていて嬉しいですね。
井川湯さんを出ると、既に日が落ち始めたトワイライトの夕景に井川湯さんの照明が浮かび上がっていました。
井川湯さんの裏は漁師町になっていて、富士見橋の上から夕陽に照らされる美しい釣り船と船宿の景色を撮影し、子安の街を後にしました。
本日も良い湯をありが湯ございました。
その井川湯さんですが、2023/12/1より設備老朽化の為、休業中との事。ご主人の話ではお釜の故障との事。残念ですが、今は静かに再開を待ちたいと思います。
※コチラは京急子安銭湯散歩1湯目の「鷲の湯」さんの入湯レポートです↓