【所在地】神奈川県横浜市西区戸部町4-166
【入浴日】2020/6/28
【閉店日】2020/7/31
この日は銭湯仲間より閉店情報の一報を受け、横浜市の松島館へ。
松島館へは、横浜市営地下鉄 高島町下車、出口1を出て新横浜通りを右手へ。
花咲町六丁目交差点を右折し、その先二本目の路地を左折。
道なりに進むと右手に松島館の看板が見えて来ます。
裏手に回るとまだまだ綺麗な鈍色の煙突が電柱と相並んで立っています。
開店30分程前に到着し、外観等を撮影しながら待っていると、準備に出ていらしたおかみさんより中の撮影もご許可頂きましたので、閉店前の貴重な資料として脱衣場、浴室内の写真も掲載させて頂きます。
男女別入口から中に入ると昔ながらの番台式。
太い梁に高い天井、漆喰の壁、ここには令和の今でも昭和の空気が流れています。
こじんまりした中庭に面した縁側。
ここからは入浴レポートを交えて浴室内を紹介します。
こちらは男湯浴室。
赤い花柄がかわいらしい床タイル。シャワーは男女浴室仕切り壁のみ付いています。
道中の汗を沐浴で洗い流して早速お風呂へライド温♨
濃紺のマーブル柄のタイルが清々しさを感じさせる浴槽は右手がジェットバス付の浅湯、左手が深湯。湯温は42℃程とキリッと熱め。松島館は水道水を薪で沸かしており、湯触りはマイルドです。
正面のペンキ絵は、平成24年2月7日 銭湯絵師 丸山清人氏による西伊豆から望む霊峰富士。通常2~3年で描き変えられる事が多いそうですが、こちらの壁は檜の板との事で8年半が経過した今でもまだまだ綺麗です。
浅湯と深湯でじっくり温まり、最後にシャワーでサッと流して上がりました。
実は入浴前に女湯も撮影させてくださいました。
こちらの脱衣場には懐かしい籐籠にベビーベッド。「ゆ」の字が書かれた赤い足拭きマットも目に鮮やかです。
女湯のペンキ絵は西伊豆に浮かぶ島々でしょうか。長閑な光景です。
浴室脇には黄色ケロリン桶に交じって、もう製造されていない白ケロリンと、中でも珍しい洗髪用(昔はシャワーの無い洗い場も結構あった為)の足付き白ケロリン。
神奈川浴場組合サイトには紹介動画もありましたので、併せて紹介しておきます。
松島館の閉店は2020/7/31。
おかみさんにお伺いすると、ご主人のご病気もあり、薪沸かしの銭湯をお一人で継続されるのは、現実的に難しくなった為との事。秋口にはもう取り壊しも決定しているようですので、閉店と同時に廃業となってしまうようです。
定休日は7・17・27日。
お近くへお立ち寄りの際は是非足をお運びください。