湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

閉店銭湯|豊島浴場|豊島七丁目|湯活レポート(銭湯編)vol.220

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【入浴日】2020/3/24
【閉店日】2020/4/5
【所在地】東京都北区豊島8−2−18

Google マップ

 

豊島浴場さんの閉店が聞こえてきたのは3/21。
3月から東京銭湯も閉店続きですが、今回もお別れ入湯に行って参りました。
豊島浴場さんへは、京浜東北線 王子駅より北口バス停より路線バス。

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豊島七丁目バス停下車、徒歩0分。
玄関で左手が男湯、右手が女湯、中に入ると昔ながらの番台式です。

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入口には豊島浴場さんの版画が掛かっています。

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脱衣所入口にはこれまた昔ながらの籐籠が積まれ、浴室入口には熊手。
由緒正しい昭和レトロな空気が流れています。

 

番台に入浴料を奉納し、いざ浴室へ。
浴室内は撮影不可でHPにもどこにも出ていない為、私の拙い図解と解説でお付き合い頂ければと存じます。浴室に入ると正面には松原から望む海原の向こうに雲海から顔を出す霊峰富士のペンキ絵。力強さの中に柔らかさを感じさせる筆運び。雅号には2018.12.13丸山清人・勝美麻衣とあります。昨年銭湯絵師会でちょっとした事件があり、師弟関係が解消されておりますので、もう今後見る事が叶わない貴重な絵です。

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全身沐浴でお清めを済ませたら、まずは向かって左手浅湯のハイパージェットと座湯で血行促進。座湯は背面4か所、足裏2か所の6点攻めで心地よい水流マッサージ。右手に移動して、もう二度と見られないであろう霊峰富士を仰ぎ見ながら、41℃程度の丁度良い湯加減のお湯に全身包まれ、暫し銭湯の歴史に想いを馳せます。
十分体が温まったところで、立ちシャワーで軽く流して上がりました。

 

湯上り後ご主人にお話を伺う事が出来ました。
創業は『代変わりしていて当時の詳細は分からないんだけどもね、』と前置きされた上で『確か昭和6~7年だったな』との事。少なく見積もっても88年。90年近くこの近辺の地域に温かいお湯を届け続けてきたご苦労に感謝し、銭湯を後にしました。

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豊島浴場の閉店は2020/4/5。木曜定休で営業時間は15:00~23:30です。
閉店前訪問される方はご確認の上、是非お立ち寄りください。