【入浴日】2020/3/7
【所在地】東京都豊島区池袋2-7−7 6F
1.サウナの日
この日3月7日は、公益社団法人日本サウナスパ協会が定めるサウナの日です。
この日は全国の登録サウナ施設で『37歳のお客様+そのお連れ様1名を無料でサウナにご招待』という何とも太っ腹な企画が催されました。
※開催対象店舗は以下の通り
https://www.sauna.or.jp/pdf_files/2020_SaunaDay.pdf
今年のサウナの日は昨日終わりましたが、サウナの日は、うるう年と異なり毎年訪れますので、これから37歳を迎える方は、既にサウナーの方も、未経験者も、その年を指折り数えて是非対象サウナ施設を訪問して頂ければと存じます。38歳以上の方は、残念ながらもう永遠に対象にはなれない為、毎年サウナの日に向けて37歳を迎える友人を作りましょうw
サウナスパプロフェッショナルを保持し、サウニストを自称する湯活のススメ管理人も、この日ばかりは『永遠の37歳』と言いたいところですが、残念ながら違う為、今年もひっそりとサウナ施設を訪問しました。
2.Sauna&Hotel かるまる
という訳で、この日は池袋「かるまる」へお邪魔しました。
こちらは関東最大級のサウナ施設との触れ込みで2019/12/3にOPENした施設です。
元はロビーというサウナ&カプセルで、こちらは前職時代、と言ってもまだ若かりし折、池袋で深夜帯店舗勤務を経験した事もあり、良く利用させてもらっていましたので、こうやって注目施設に生まれ変わり、感慨深いものがあります。
※TOPの写真にもかるまるの袖看板下にロビー時代の看板が残っています。
2020/1/16に二子玉川の蔦屋家電で行われたトークショーに、顔を出されていた「かるまる」監修のサウナ王こと太田広氏より、2月中旬よりいよいよ薪サウナを稼働されると伺い、満を持して、今回の訪問となった次第です。
かるまるさんへは、JR・他 池袋駅下車、西口を出て駅前通りを直進。
丸井前の西口五差路を右折し劇場通りへ。
駅から徒歩3分程で、「ゆ」の屋上看板と共にかるまるが見えて来ます。
1FからEVに乗って6Fフロントフロアへ。
6Fエントランスにも「ゆ」の文字が揺らめき、湯活気分が高まります。
下足箱の鍵にRFIDが付いており、入退場からロッカーの開錠・施錠、精算に至るまでワンストップです。フロントも受付業務は無い為、案内に専念してくれ、初めての利用でも親切に教えてくれるので、安心です。
それでは館内着に着替え、9F大浴場フロアへ。
ココからは事前情報でプレOPENに参加されたザックリととのうサウナ入門のやの様より、かるまるを監修されたサウナ王のプレゼン内容が届きましたので、そちらを交えながら報告させて頂きます(※サウナ王情報には🈂マークを付けます)。
※サウナ王とは、私が語るよりご本人のHPをご覧くださいませ↓
それでは、早速大浴場へお邪魔してみましょう。
サウナ施設と言えばアメニティが充実。かるまるもその点はバッチリです!
ナイロンタオルに髭剃り、シェービングクリーム、歯ブラシ、その他各種アメニティを駆使して全身を洗い清めてから、まずは温浴ゾーンからライド温♪
🈂温浴、サウナ、水風呂、全て浴槽やサウナ室に合わせ温度帯を変えてます
<5つの温浴>
9F:電気風呂(38℃)~電気風呂は炭酸泉の中にあり、強と弱があります。
9F:炭酸泉(38℃)
サラッと炭酸泉と表示してありますが、体感した感じでは適温の湯にしっかり炭酸成分が溶け込んだ良質の高濃度炭酸泉です。
10F:岩風呂(36.3℃)不感の湯
🈂岩風呂に使用している岩は1,000万円。岩風呂の建設費だけで家が建ちます
岩は香川の庵治石、愛媛の大島石と並び、瀬戸内の三大銘石と謳われる岡山県産の『北木石』。不感温帯の湯というのは最近よく見ますが、こちらはドンピシャで体温に調整しており、露天の空を眺めながらいつまでも浸かっていられる心地よさです。
10F:マス風呂(43℃)
マス風呂には青森ヒバが使用されており、ヒノキ同様、青森ヒバから出る精油によるツルツルした浴槽の手触り(これが防水・防虫効果を高め、浴槽を長持ちさせます)と共に、ヒノキとはまた違った清新な香りが楽しめます。
10F:露天ジャグジー(40℃)
この日は上記の流れ通り湯巡りし、まずはしっかり体の芯まで温まりました。
<4つのサウナ>
続いて4つのサウナゾーンを巡ります。
9F:蒸サウナ(55℃)
蒸サウナは1度に4名まで、6分ずつの交代制となっていますが、石榴口*1状の入口から入る樽状のコンパクトな空間で高温蒸気に包まれる為、想像したより熱いです。私は5.5分でギブアップでしたw
9F:岩サウナ(80℃)~オートロウリュ*2・アウフグース*3
石サウナでは「花崗岩のダイヤモンド」とも称される「庵治石」を600㎏使用しており、ふくよかな輻射熱に包まれます。この日オートロウリュでは、ミントの香りが、アウフグースでは日本酒の麹の香りが楽しめました。通常アウフグースは1日5回(14:00~/17:00~/19:00~/21:00~/24:00~)開催していますが、この日は「サウナの日」でした為、毎時開催されておりました。
9F:ケロサウナ(90℃)
🈂ケロサウナのサウナストーンが丸いのはロウリュを柔らかくする為
「ケロ」とは、樹齢200年以上の欧州赤松が立ち枯れた大変稀少な木材で、断熱性に富み、美しい光沢を持つことから「木の宝石」と呼ばれ、芳醇な香りも魅力です。かるまるさんのケロサウナでは、ケロ材の木材部と樹皮部を使用し、よりケロの香りと共に森林浴効果も楽しめるサウナとなっていました。毎時交換されるフカフカのマットに、一人ずつ使用できるサウナマットも用意されていて、気持ちよくサウナ浴が楽しめます。またケロサウナでは、サウナヒーターの前にアロマ水を満たした桶とラドル*4が置いてあり、他の入浴客に断った上でセルフロウリュが楽しめます。
10F:薪サウナ(80℃)
🈂薪サウナは薫りを楽しんでもらう為、定期的に薪の種類を変更
薪サウナは(土日祝13:00)19:00~25:00利用可能ですが、土日祝の13:00~21:00は予約制となっていますので、ご注意ください。私も予約の上、楽しませて頂きましたが、この日はブナと白樺のブレンド材を使用しており、白樺のアロマ水を注いでロウリュして頂くサービスもあり、香ばしい薪の燃える香りと白樺のアロマに癒され、素晴らしいサウナ体験の時間が過ごせました。
<4つの水風呂>
9F:サンダートルネード(8~9℃)
いわゆるシングル*5って奴ですw 深さも1m程あり、私で両手を水上に上げた状態で30秒がやっとでした。通常の方は、「10数えよう!」と言って入って10秒耐えられるかどうかという方が多かったように思います。まあ、これだけ冷たいと短時間でも皮膚を引き締めクールダウン効果もかなりですから十分です。アウフグースの後等は、回転率も良い為、効率の良い温冷交互浴と言えると思います。
9F:やすらぎ(25℃)
一般に冷たいプール程度かと思いますが、サンダートルネード後に入ると一瞬お湯かと錯覚しますw 水風呂にしては暖かめですが、筋肉が弛緩し緩やかなクールダウンが楽しめます。
9F:昇天(32℃)
🈂32℃という温度帯は人間が冷たいと感じ始める境界線だそうです
サウナ王が仰る通り、この絶妙な水温は、お湯か?お湯じゃないのか?というギリギリのラインかと思いますが、サウナ⇒サンダートルネード後に入ると心地よさに身も心も蕩けて、その辺りの細かい事はどうでも良くなりますw 一般にサウナ⇒水風呂⇒外気浴でディープリラックスモードへというのが通常ですが、かるまるの「やすらぎ」や「昇天」を体験すると、水風呂内でそのモードに入る事が出来、もう「このままでいいや」という感覚が味わえる事と思います。
10F:アクリルアヴァント(13℃)
アクリルアヴァントは、薪サウナの前にある水槽上の冷水風呂です。水温はHP上では14℃となっていますが、露天エリアにある為、外気にも左右され、この日は13℃前後を行ったり来たりしていました。水深も1mあり、バイブラも効いている為、サンダートルネード同様、かなりのクールダウン効果です。
またサウナ⇒水風呂後の休憩コーナーですが、9F浴室内、9Fテラス、10F露天通路の長尺ベンチ、10F露天エリアに休憩用リクライニングチェアとあり、特に秀逸なのが、露天エリアのベンチやチェアの前にはマットが敷いてあり足元が冷えない工夫をしてある事です。夏場はともかく冬場は、外気浴自体は空気も澄んでいて心地よいのですが、露天の足元の板場や岩場は、水に濡れて激冷(真冬の温泉場の露天風呂を裸足で歩いた感触を思い浮かべてください)で、リラックスするより先に足裏の冷たさが気になり、私も良く足を浮かせて外気浴に臨んだりするのですが、プチ足上げ腹筋状態になり、リラックスとは程遠いものになる事がしばしばあり、これは大変有難い配慮です。
この日は「サウナの日」でしたので、朝から37セット、、、と行きたいところではありましたが、流石に昇天を通り越して成仏しそうでしたので、以下5セットでお陰様で今年1番の❝ととのい❞*6を得る事が出来ました。
・蒸サウナ5.5分⇒サンダートルネード0.5分⇒やすらぎ1分⇒昇天3分
・岩サウナ(アウフグース)15分⇒サンダートルネード0.5分⇒休憩3分
・薪サウナ10分⇒アクリルアヴァント0.5分⇒休憩3分
・ケロサウナ6分⇒サンダートルネード0.5分⇒休憩3分
・ケロサウナ12分⇒サンダートルネード0.5分⇒休憩5分
※岩サウナが長いのはアウフグース5分前に席確保で入室していた為w
※4セット目のケロサウナが短いのはサウナマット交換タイムの為
最終セット後は、露天ベンチでの休憩から、岩風呂、マス風呂で温まり直し、シャンプー、コンディショナーで洗髪してから、ラストは炭酸泉にしっかり浸かって、熱めのシャワーで流してから上がりました。
※最終セット後に洗髪を持ってくるのは最近のこだわり。サウナは皮膚の老廃物を排出し、ターンオーバーを促すことで、お肌には良いですが、高温環境の為、髪にはダメージを与える為、最初は軽く洗髪し、コンディショナー等はサウナ浴後の方が、湯上り後の状態が良いように思います。
※ラストに温浴と熱めのシャワーも最近のこだわり。サウナでは高温環境下で発汗しますが、発汗作用は人間が本来持つ恒常性で体温を冷やそうとする働きの為、水風呂⇒休憩のまま上がってしまうと湯上り後は逆に体を冷やし過ぎる場合があり、最後は体を温めて上がるのがヒートショックプロテインを鍛える為にも良いと思います。
湯上り後、休憩していると両膝辺りにくっきりあまみ*7が出ていましたw
ちなみに6~8Fはこんな感じです。
ホテルですので、泊まる事も勿論出来ますが、日帰り入浴でも食事や休憩、最近ではリモートワークのコワーキングスペースとしての利用も出来そうですね。
尚、男性専用のかるまるですが、2020/3/17レディースデイも行うそうですよ。
宿泊予約の事前申し込みは終了したそうですが、当日来店で施設はご利用いただけますとの事。女性サウナーの皆様、この機会にサウナパラダイス体験をどうぞ。
※残念ながらこの日は男性諸氏はご利用不可ですが、他の364日に是非♪
※浴室内は撮影不可の為、施設の許可を経て公式Webサイトより拝借しております。
※コチラはザっくりととのうサウナ入門 やのしん様のかるまるプレOPEN潜入ルポです↓
*1:江戸時代の蒸し風呂は蒸気を逃がさないように天井を下げて開口部を狭くしており、これを「石榴口」と呼んだ
*2:ロウリュとはフィンランド語で蒸気を意味し、サウナヒータにアロマ水等を注いで高温の蒸気を発生させる行為をそう呼ぶ
*3:ドイツ語でアウフギーサー(日本では熱波師)と呼ぶパフォーマーが、サウナヒーターに注いだアロマ水の高温蒸気をタオルや巨大な団扇等で入浴客に浴びせ掛け、より発汗を促すサービスを指す
*4:アロマ水を掬う柄杓
*5:10℃未満の冷水。一般にプールが25~30℃、水風呂が15~20℃ですから、かなりの極寒‼
*6:サウナ⇒サンダートルネード⇒アクリルアバント⇒やすらぎ⇒昇天の水風呂巡りからの休憩を経て辿り着く事が出来る現在のユートピアw
*7:しっかりサウナで深部体温まで温まり、急速に水風呂で冷やすと表層の毛細血管に血流が集中し浮かび上がるまだら模様