湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

閉店銭湯|塩湯|四ツ谷|湯活レポート(銭湯編)vol.109

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www.1010.or.jp

Google マップ

【入浴日】2019/10/30
【閉店日】2023/6/30

 

塩湯さんへは、JR・丸の内・南北線 四ツ谷駅 赤坂口を出てatre横の外堀通りへ。

その先、四谷見附北交差点の一つ手前を左折し、しんみち通りへ。

しんみち通りを抜けて道なりに進み、ダイニングとひつじやの先を右折。

右手してすぐ、駅から徒歩4分程で塩湯さんが見えてきます。

釜場は建屋の右隣りにあり、扉が開いていれば中を拝見する事も出来ます。

 

さて、この日は会社帰りの立ち寄り湯で四ツ谷の「塩湯」さんへお邪魔しました。
玄関を入ると小さなかわいらしい坪庭があります。

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昔ながらの番台で受付を済ませ、ご主人に「塩湯」という珍しい屋号の由来を伺うと、創業は100有余年前の大正2年で詳しい事は分からないとの事でしたが、その昔四ツ谷駅周辺に塩の集積所があったり、寛永年間から昭和初期までこの界隈を四谷塩町と呼ばれていたので、そこから取ったのでは?とのお話でした。調べてみると確かにそのようです。

edo.amebaownd.com早速浴室へお邪魔すると、綺麗な冠雪した山河のタイル絵が入浴客を出迎えます。

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リンスインシャンプー・ボディソープ完備は立ち寄り湯には嬉しいですね。
早速沐浴を済ませ、お湯にライド温タイム(山下達郎風でw)です。

 

浴槽は4つに分かれていて、向かって左から紀州備長炭風呂、2連のジェットバス、バイブラバス、水風呂です。お湯はピリリと熱めの44℃。まずは、ジェットバス、バイブラバスで全身マッサージ。続いて紀州備長炭風呂でしっかり温まります。
紀州備長炭風呂は、カランにこれでもかという位、紀州備長炭を詰めた袋が吊り下げられており、保温効果が高く、温まりやすく冷めづらいとの事。またマイナスイオンで細胞を活性化してくれるのだそうです。
常連のおじいさまが話しかけて来られ、「ここは初めてかい?熱いだろ。余り高血圧だとダメだけど、熱いと健康に良いし、長湯しないからお客の回転が速くていいんだよ。」と説明してくれました。お伺いすると御年80歳!毎日熱湯に浸かってヒートショックプロテイン*1を鍛えているから元気なのかもしれませんね。
おじいさまとのお話で心も体も温まったところで、サウナ室へもお邪魔します。

 

塩湯さんのサウナは遠赤外線式で本日のコンディションは90℃。
詰めると7~8人座れそうな2段のサウナですが、遠赤外線ヒーターがバカでかく、遠赤外線効果が半端なく発揮される為、グイグイ発汗します。
サウナ後、掛け水で汗を流し、水風呂へ。水風呂は22℃程度ですが、この季節になってくるとこの程度の水温もむしろ心地よかったります。
本日は以下3セットでバッチリ❝ととのい❞*2ました。

・サウナ3分⇒水風呂2分⇒休憩3分
・サウナ7分⇒水風呂2分⇒休憩3分
・サウナ10分⇒水風呂2分⇒休憩3分

サウナ室はこの間、ほぼ独占で、余り利用者はいらっしゃらないようですが、サウナ室を出て驚いたのが、21:00前後から入浴客が続々と押し寄せ、洗い場も浴槽もほぼ満席、銭湯ラン*3の方、私同様仕事帰りの方、ご近所のお年寄り、お子様連れのご家族。四ツ谷駅徒歩4分の好立地もあるのでしょうが、創業から100年余り、今でも地域に愛されるTHE銭湯を見た思いでした。

最後はやはり紀州備長炭風呂でしっかり温まり、シャワーでサッと流して上がりました。本日も良い湯、良きサウナをありがとうございました。

 

その塩湯さんですが、残念ながら2023/6/30で閉店なのだそうです。
大正2(1913)年創業から110年、長きに渡るご営業にこの場をお借りして感謝♨

コチラは最終日に銭友K氏が店主に頼み込んで撮影させて頂いた両浴室のタイル絵だそうです。営業期間中はずっと取材撮影もNGでした為、貴重な資料です。

男湯_タイル絵

女湯_タイル絵

※浴室内は撮影不可の為、店舗紹介ページより拝借しております。

*1:熱ショック性たんぱく質。一定の熱ストレスを与える事で、NK細胞等が活性化され、免疫力の高い細胞が増殖すると言われています

*2:サウナ⇒水風呂⇒休憩の過程で訪れる神の祝福。正に「ゴッドブレスミー」w

*3:銭湯のロッカーに荷物を預け、ランニング後入浴して帰る事。銭湯ランファンがそれなりの数居て、これを推奨して受け入れる銭湯も都内に幾つもあります。塩湯さんもその一つ