湯活のススメ

温泉・銭湯・サウナ・岩盤浴等の温浴施設の楽しみ方

閉店銭湯|春の湯|梅島|湯活レポート(銭湯編)vol.26

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【入浴日】2019/6/5
【閉店日】2019/6/30
【所在地】東京都足立区梅田3−14−9

Google マップ

1.閉店の事情

「春の湯」さんへは東武スカイツリーライン 梅島駅より、旧日光街道沿いを真っ直ぐ行って右手へ徒歩15分です。

春の湯さんへ到着すると店頭に2019/7/1解体工事開始の案内が・・・

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フロントにて女将さんに話を伺う事が出来ました。

経営者がご高齢で、銭湯運営の重労働が負担になってきたこと、現在の建物・設備が35年経過し、老朽化してきた事等が重なり、このタイミングで閉店を決意されたとの事だそうです。

やはり銭湯は地域のコミュニティとはいえ、家族経営のところが多く、各施設が抱える固有の事情があるのは致し方無い事かと思いました。

 

2.ラドン温泉「春の湯」

ロビーを見回すと「ラドンとは・・・」の大きな看板があります。

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人工ラドン温泉の説明(右隣のポスターの裏にラドン発生装置)

「春の湯」さんでは人口ラドン温泉が売りのようです。

ラドン温泉は人体に安全なアルファ線という放射線を放出し、病気や体質改善に効果があるとの事です。特にラドンやラジウム等の放射性元素は皮膚吸収より呼気からの吸収が効果的のようです。

早速お風呂を頂いてみることにしました。

浴室に入ると正面の鮮やかなタイル絵が入浴客を出迎えます。

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男湯の浮世絵 / 女湯の妖精

<内湯>3連超音波風呂(現在停止中)、腰と肩の2種類の電気風呂、気泡風呂
<ラドン温泉室>※ラドン吸入の為、あえて個室の密閉空間です。
<サウナ>ガス遠赤外線サウナ、湿式(ラドン)サウナ、水風呂

 

現在、サウナは利用客が限られるとの事で、本日はやっていませんでした。

さて、いつも通り沐浴して一通り湯巡り、腰の位置と肩の位置、2種の電気風呂はなかなか珍しいです。内湯を一通り巡っていざ人工ラドン温泉室へ。

本日のラドン温泉はペパーミントの薬湯風呂になっていました。

じっくり温まりながら、ラドン温泉室内に充満するラドンを吸入します。

 

しっかり体も温まってきたところで湿式(ラドン)サウナへ移動します。

湿式(ラドン)サウナ室内は52℃、身体への負担は少ない為、じっくり入る事が出来ます。ラドン吸入にはこちらの方が効果的かも知れません。

10分程入って、十分発汗してから被り水で汗を流して水風呂へザブンと浸かります。

温度は20℃程でしたが、独泉状態でしたので、じっくりクールダウンする事ができました。最後にラドン温泉室でしっかりラドン薬湯に浸かって芯から温まりました。

ちなみにガス遠赤外線サウナも中だけ覗いてみましたが、火を落とした後の余熱でまだ室内は50℃以上あり、香ばしいサウナ室特有の木の香りが漂っていました。銭湯でドライサウナと湿式(ミスト)サウナを両方備えているところは珍しいですし、フル稼働の時に是非一度来てみたかったですね。

 

3.入浴後

入浴後、表に出て振り返ると春の湯の煙突が夜空に薄っすらと佇んでいました。

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春の湯の煙突を見上げる

帰りに旧日光街道で振り返ると、今度はそこに東京スカイツリーが見えました。

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旧日光街道から東京スカイツリーを望む

本日はラドン温泉吸引からの、旧日光街道より東京スカイツリーを望む梅島の夜でした。

 

後で東京銭湯Webサイトを見ると春の湯さんのシャッター写真が掲載されていました。気球に乗った妖精の絵でしょうか、浴室内のタイル絵といい、こちらのご主人のメルヘンな一面を垣間見た思いでした。

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シャッター絵

春の湯さんは2019/6/30閉店です。興味のある方は月内に!
※浴室内は記録保存の為、東京銭湯Webサイトから拝借させて頂きました。