【入浴日】2019/5/30
【閉店日】2019/5/31
【所在地】東京都台東区浅草1-11-11
【泉質】単純泉(メタけい酸(H2SiO3)及び重炭酸ソーダを含む冷鉱泉)
コチラは江戸期創業の都内屈指の歴史ある銭湯でしたが、本日2019/5/31を持って閉店されます。地域再開発の為との事ですが、銭湯施設と一緒に源泉「蛇骨湯」も閉湯されてしまうのは、誠に惜しいです。
コチラは「昼のセント酒」最終第十二湯でもご紹介された東京銭湯の名湯でした。
バリアフリーのエントランスを抜けると、大正時代、この地へ移築した当初の写真が目に入ります。
ロビーではこの写真や成分分析表が並んで掲げられた下に水槽があり、金魚が悠々と泳いで入浴客の目を楽しませます。
本日は人気の銭湯の閉店を聞いてか、入浴客が引きも切らず、番台の撮影は断念しました。それにしても老若男女、家族連れ、近所のお年寄り、銭湯マニア、外国人も様々な国籍の方が居て、国際都市TOKYO、観光名所浅草のコミュニティ銭湯としての蛇骨湯の人気をしみじみと感じました。
浴室に入ると、浴槽と足元は赤茶系の石造り。クリーム色の壁に、正面には朝焼けに照らされる神々しい富士山のタイル絵が入浴客を出迎えます。
<内湯>ボディージェット、ハイパワージェット、でんき風呂
<露天>天然温泉
蛇骨湯の温泉は黒湯というよりは、トパーズのような琥珀色の独特な温泉です。
含ヨウ素泉の黄緑掛かった温泉ともまた違う、黄金色に輝く独特の泉質です。
カランからシャワー、水風呂に至るまで、この源泉が惜しげもなく注がれています。
沐浴して内湯を一巡りし、露天風呂で温まります。
一通り湯巡りして体が温まったところでサウナ⇔水風呂⇔ととのえタイムです。
<サウナ>電気サウナ(電気ヒーターでサウナストーンを温めるタイプ)
サウナ室内は室温96℃。適度に湿度もあり、銭湯サウナとしては申し分ないです。
サウナ室内でもお別れ入湯談義に花が咲いていました。
名残惜しく、5分、8分、10分、12分と体が慣れるのに任せゆっくり4セット楽しませて頂きました。サウナの合間には勿論黒湯水風呂も楽しみます。
黒湯の水風呂は18℃。源泉がダバダバと掛け流されていて、心地よいキンキン度合が楽しめます。琥珀色に揺らぐ水面の向こうに足組をした上に乗せた手の甲が揺ら揺らと透けて見えます。ふと横を見ると、チラー(冷却装置)故障中の為、余り冷えてませんと記載がありましたが、蛇骨湯の源泉は冷鉱泉で源泉温度は18.5℃ですので、ある意味この水風呂が加水・加温無しの正真正銘のかけ流しという事が出来るかも知れません。本日でも十分贅沢気分を満喫させてもらいましたが、チラーが稼働していたら15~16℃とかだったのでしょうか?いや~、想像するだけで涎が、、、じゃなくてチラー現役時に是非来てみたかったですね。それを考えると、この源泉ごと閉鎖してしまうのは誠に惜しい!!
水風呂でクールダウンして露天スペースで石垣と竹塀に囲われた池を覗くと、1m級の錦鯉を含む色とりどりの鯉が10数匹、悠々と泳いで涼を添えます。平成21年リニューアルでまだ改築から10年経過していませんが、歴史を感じさせる太い梁、風情のある壁面や天吊りの照明、欄間の羽目硝子、それらをボーッと眺めている内にメチャメチャととのいました。
最後は黒湯露天風呂に浸かって蛇骨湯さんの源泉をたっぷりと味わいます。
源泉成分そのものに保温と保湿効果がありますので、本日はこのまま軽く拭きとって上がらせて頂きました。
帰りは外気浴を兼ねて浅草まで歩いてから帰りました。
蛇骨湯さんへの様々な想いが去来する中、銭湯お遍路のスタンプを貰い忘れたのは、ココだけの話です💦
蛇骨湯さん本日最終営業です。
バスタオルが足らないので、早めに行くか、バスタオル持参が吉です。超貴重なサウナ付き温泉銭湯、まだの方は有給休暇を取っても行く価値ありと断言します!!
※浴室内は記録保存の為、公式Webサイト、東京銭湯Webサイトより拝借させて頂きました。
【お別れ入湯予告】
もしご一緒しようという方、同日同時刻は無理でも閉店日までに行ってみようという方がいらっしゃいましたら、是非ご参照ください。
2019/5/31(金)20:00~大塚「千代田湯」・・・閉店日2019/6/10頃との話
※本業優先で、終業後向かう為、30~1h程度時間が前後する可能性がございます。