【所在地】東京都小平市津田町3-4-22
【入浴日】2020/8/21
【閉店日】2020/11/26
この日は西武線沿線銭湯訪問で「小平浴場」さんへ。
小平浴場さんへは、西武一橋学園駅下車、南口正面の一ツ橋北通りを直進。
市街地外れの街道をてくてく歩いているとお遍路情緒が高まって来ますw
四小通りを左折すると小平浴場さんの煙突が夏空にポッカリ顔を出しています。
駅から徒歩13分程で、小平浴場さん到着。レトロで鄙びた外観に胸が熱くなります。
これが手前から見えていた小平浴場さんの煙突の全景。裏手は鄙び感MAXですw
暖簾を潜ると右手が男湯、左手が女湯。
中に入ると脱衣場は見事な折り上げ格天井、窓は意匠の施された大きなサイズの摺りガラスが現在でも使用されていて、往時の面影を現在に留めています。
それでは番台で受付を済ませ、いざ浴室へ。小平浴場さんはHPにも浴槽写真等無い為、ここからは私の拙い図解と解説でお付き合いお願いします。
浴室正面は腰壁から上が稜線に入道雲が盛り上がる夏場の霊峰富士のペンキ絵。
腰壁は白鳥が群れる睡蓮のタイル絵。
男女浴室仕切り壁上部にはマジョリカタイル*1。
カランは男女仕切り壁の物のみシャワーが付いており、それ以外は全てカランのみ。
まずは沐浴で道行の汗を流し、お風呂へライド温♨
右側はジェット付きの座風呂、センターが浅湯で左手は深湯。
順繰り湯巡りし、深湯にじっくり肩まで浸かりながら、霊峰富士のペンキ絵とレトロな浴室内外を改めて鑑賞。最後はシャワーで軽く流して上がりました。
本日も良い湯をありが湯ございました。
その後本年(2020)11/26(いい風呂の日)に店頭に以下張り紙が出たとの情報。
その後東京浴場組合銭湯マップで廃業が報告されました。
銭湯ファン垂涎のレトロ銭湯でしたが、経営が老夫婦でしたし、釜の故障で営業を断念された模様。ツイッターには閉店を惜しむ声が多数上がっていました。
昭和28年創業で67年間、これまで地域に熱い湯を沸かして来られた事に感謝♨
※コチラは小平市に唯一現存する「栄湯」さんの入湯レポートです↓
*1:スペイン原産で中性時代にマジョリカ島を経由して運ばれた事からこう呼ばれる。高価だった事から、日本では近世に富の象徴として使われる事例が多くあった